病院通い

日本に帰ってくると必ずすること。
それは歯科検診。
カナダも日本のような医療保険制度がある。
私の住んでいるトロントでは
OHIP (オンタリオ医療保険制度)と呼ばれるものだ。
医師による診療、健康診断などは
すべて無料で受けられるが
処方薬や歯科は含まれないため、
個人でそれらをカバーする保険に入るか、
実費で支払うことになる。
私は歯科をカバーする保険に入っていないので
帰国時に日本で受けるようにしている。

私は父の丈夫な歯を受け継いだようで、
ありがたいことに虫歯になりにくい歯を持っているようだ。
おかげ様で虫歯はないのだが、
歯垢や年齢的にも歯周病などが気になる。
帰国の機会がある時は、
真っ先に歯科医へ行きクリーニングをしてもらう。
毎回少しドキドキしながら診療を受けるのだが、
今回も虫歯・歯周病の問題はなく
まるでテストに合格した学生のように
ほっと胸をなでおろした。

そして大抵はそのあと、
その時に気になる症状があるものを
見てもらう病院通い(回り?)が始まる。
時には婦人科、ある時は外科(腰)、
眼科や皮膚科の時もある。
専門医に直接会える日本の医療システムは
本当にありがたい。

以前、人生初のぎっくり腰をした後に
帰国したことがある。
日本までの長時間フライト
何とか乗り切れるまでに快復してはいたが、
念のために整形外科を受診した。
(カナダでは、カイロにしか行っておらず
レントゲンどころか、専門医にすら会っていない。
”ぎっくり腰”はあくまでも自己判断だ)

専門医の先生と直接話をし、
その場ですぐにレントゲンを撮り、
その写真を見ながら診断結果を聞く。
すべてが1度で終わる効率の良さに
今さらながら感動した。

カナダではありえない。
・ファミリードクター
・レントゲン
・診断結果
・結果によっては専門医紹介
これがすべて、別々の日/場所になる。
(専門医を紹介してもらえても、
会えるのは数ヶ月先という
熱烈な片思い状態に陥る可能性大)
信じられない…

それぞれのシステムに一長一短はあるのだろうが、
専門医に直接通える日本の医療システムに慣れている私には、
このまどろっこしさが、たまらなくイラっとする元凶になる。
まずレントゲンが必要なのに(素人でもわかる)
その日に撮ってもらえないってどういうことよ!?
この恐ろしい診断の遅れ。
そのせいで私の小指は曲がったままだ…

今回も、あと2つ病院の予約を入れている。
面倒ではあるが、専門医に直接会えるまたとないチャンス。
この機を逃すことはできない。

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