変わった視点

恒例のパブnightが始まった。
毎週木曜日は、バレーボールを2時間ほどプレーし、
そのあとは数名の仲間とビールを飲みに行く。
そして遅い夕食でチキンウィングを食べるのだ。
面子はほぼ固定しており、
参加するのは大抵7,8人だ。

酒の肴はスポーツから芸能、政治に至るまで
かなり幅広いが、時事問題がその多くを占めている。
みんなの知識だけでなく、
地域社会や世界の動向に対する意識の高さに
毎回感心させられる。

そんな中で、大多数の意見とは
反対の立場をとることが多い人が一人いる。
毎回ではないが、
独自の思考を堂々とぶつけてくるところが面白い。
そんな彼は、
世の常に対して疑問を投げかける
独特の感性を持っている。

昨夜はそれがさく裂した。
『なぜ人は”面白い”と感じるのか

バナナの皮で滑って転んだ人を見て
それが”面白い””愉快だ”と、
なぜ人間は思うようになったのか?
どうして”悲しい”じゃなかったのか?
犬や猫など他の動物は同じ光景を見て
”面白い”と感じているのか?

人間の脳は”何”をもって、
面白い/不愉快だ/悲しいなどの
感情が区別されるようになったのか?

それらの認識が遺伝子ではないとしたら、
どうやってそれが後世の人にまで
同じように受け継がれているのか?

などなど、彼の疑問は尽きない。
くだらないのだが、聞いていると面白い。
いちいちそういう視点で物事を考えているのかと思うと、
毎日大変だろうなと思わずにはいられないが、
きっとこういうタイプの人が、
後世に役立つ世紀の発見なんかをするんだろうなと
しみじみと感じいった。

そして、そういった疑問に、
科学的な根拠を引用しながら
コンコンと説明できる人がいるのも面白い。
この人たちが張り巡らしている
アンテナの範囲が広すぎることに
私はただうなるばかりだ。

議論の行方はいつまでたっても平行線だったが、
それがまたカナダ流。
必ずしも同じゴールにたどり着く必要はない。
自分の思いのたけを存分に吐き出しさえすれば
それでスッキリするのである。
いつも楽しませてもらっている。

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