オンタリオ湖周辺には、いくつものヨットクラブがある。
わたしの住居も湖周辺に位置しているので、
入江に整然と並んで停泊するヨットを眺めながら
たまに気まぐれでジョギングをしている。
この季節になると、停泊中のヨットの上でバーベキューをしたり
お酒を飲みながらくつろぐ人が増える。
何とも羨ましい光景だ。
私の勝手なイメージかもしれないが、
ヨットってなんか富裕層の世界で
自分とは縁がないものと思っていた。
ところが、親しくさせてもらっているジムのオーナーが
なんとヨットを持っていた。
当然クラブは会員制なので勝手には入れない。
お呼ばれしない限りは…
数年前に、初めてそのヨットに乗せてもらって
オンタリオ湖をクルーズした。
ウキウキと不安(50/50)で出かけたが、
不安がズバリ的中。船酔いして散々だった…
今までギリギリの気持ち悪さは経験したことはあるが、
(あえて言葉にはしないが)最後までいってしまったのは人生初。
そう言うとみんなに驚かれるが、
本当にそれまで経験したことがない。
最近そのオーナーは、
トロントから2.5時間近く離れた町に移り住んだ。
トロントの住居だったコンドは娘さんに引継ぎ、
本人は、平日はヨットで寝泊まり。
週末に家に帰るという2重生活を送っている。
そして昨夜、そのヨットに招待してくれた。
クラブハウスで夕飯をとり、
その後は停泊中のヨットの上でお酒をちびちび飲みながら雑談。
たったそれだけのことなのだが、非日常的な雰囲気が何とも心地いい。
この雑談なのだが、カナダ人の集まりで
必ずトピックにあがってくるのが “政治”。
これは本当にお決まりで、
日本とまったく違うと毎回感じる。
みんなでワイワイ楽しくやってる時に、誰が政治の話する?
何はともあれ多少の揺れはあったが、酔うこともなく無事生還した。
空がゆっくりと暗くなり街灯がつき始めた9:30頃にお開きに。
(この日の長さもトロントの夏の好きなところ)
夫婦そろってヨットにお泊まりだそうだ。
1年中ヨットで暮らしている人も実際にいるらしい。
寒いトロントでのヨット暮らしはどうなのだろう?
さすがに1年中はイヤだが、
夏の週末に寝泊まりするのはいいかもと思えた。
水辺のピースフルな空気の中での目覚めは
きっと気持ちがいいに違いない。
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