会話のトピック

カナダ/カナダ人

カナダ人の会話で
必ずと言っていいほど上がってくるトピックと言えば、
「政治」だ。これには最初面くらった。
日本で友人と飲みに行って誰が政治の話する?
というのが私の感覚だ。
ところが、ここカナダでは、
自分の地元の政治からカナダ全体の政治、
さらには隣国アメリカの政治、そして世界の政治に至るまで
政治の話が頻繁に交わされる。

そして誰もが、
それなりに自分の意見を持っていることにも驚かされる。
「政治の話はわかりませ~ん」と言う人はおらず、
賛成、反対の議論に発展していく。

一番身近な政治となると、
やはり自分が住んでいる街の市長選だろう。
日本でもつい最近、東京都知事選がニュースをにぎわせていたが、
友達同士で各候補者の政策や
現職知事が果たした功績などについて
喧々諤々と話し合うことがあるだろうか?
少なくとも私は経験したことがない。
しかしこちらでは、そういった話が普通に酒の肴になる。

驚くのは、カナダの政治だけでなく、
隣国アメリカの政治にも詳しいことだ。
大国であるアメリカが陸続きであるという立地からしても、
隣国の政治の変化が自国に大きな影響を与えることは想像に難くない。
そうした緊張感?というのか自覚?というのか
子供のころからしっかりと植え付けられているようで、
民主党 vs 共和党の政情を日頃から分析し、
アメリカの大統領選に向けての討論番組などは皆チェックしている。
他国の政治討論番組を見るなんて日本では想像できない…

会話の中で、誰かがアメリカの政治家の名を一人挙げれば
「私も彼は好きだ」とか、
「でもちょっと極端なタイプだよね」とかすぐに反応する。
自国の政治家どころか、
隣国の政治家にまで好き嫌いを言えるほど精通しているってどういうこと?

政治が話題になるのは、何も仲間内だけじゃない。
ある日、旦那と二人でUberに乗った。
乗った時たまたま iPhoneの何かについて2人で話していたのだが、
ドライバーはきっとIT系の人だったのだろう。
すかさず私たちの会話に入ってきた。
そこからは旦那とドライバーの間で
会話のキャッチボールが始まった。
私はもうどうでもよくて、
窓の外をぼーっと眺めながら半分だけ耳を傾けていると、
なぜかよくわからないが話が政治へと傾いていった。
家に着くころには、共和党について2人で激しく意見を交わしていた。
iPhoneの話題から、どうやったら共和党へつながるのか…
私にはまったくわからない世界である。

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