法廷

トロント

シーズン6で止まっていたSuitsの視聴を再開した。
Suitsに限らずリーガルドラマを見ていると
頻繁に登場する法廷シーン。
実生活ではあまり縁のないものだが、
この国では意外と簡単に経験できる。

昨日、無賃乗車の記事を書いていて苦い経験を思い出した。
以前まさにその無賃乗車で
罰金のチケットを切られたことがあるのだ。
今考えても、あれはまったくもって理不尽な罰金だった。
(そのエピソードはまた別の機会に書こうと思う)

トロントでこういった罰金のチケットを切られた場合、
対処方法が3つある。
1. 全額払う
2. 減額を申し出る
3. 断固戦う!

警官の点数稼ぎのような、
あるいは八つ当たりのような
理不尽な罰金に戦線布告ができるのは、
ある意味いいシステムな気がする。
私も戦うつもりでいたが、
クリスマス休暇の時期に重なり、
戦線布告を宣言する期日を逃してしまった。

渋々、2番の「減額を申し出る」ことに。
申請すると、出廷の日時を知らせる手紙が後日届く。
大抵は数か月先の日付だ。

当日の裁判所ロビーは、
軽微の違反で切符を切られた人で溢れかえっていた。
まずは、簡易に設けられたブースに順番に呼ばれ
事前交渉が行われる。
「今ここで罪を認めれば、〇〇ドルに減額しますよ」と
持ちかけられるのだ。

反論は一切受け付けてもらえない。
減額の数字は罪状ごとに既に決まっており、
ここでは、持ちかけられた条件に乗るか乗らないかを
確認されるだけだ。

「No」と言えば、後日戦うことになるらしい。
その日程はいつになるか知る由もない。
(えらく待たされることは必至。
その頃までには戦意喪失してしまうに違いない。)

「Yes」と言えば交渉成立。次のステージへ。

同じ時間に召集され交渉を成立させた人全員が
法廷に入り着席すると、黒い衣装の裁判官が登場する。
ドラマと同じだ。
被告は一人一人名前を呼ばれ、罪状を読み上げられる。

「罪状。禁煙区域の駅敷地内でたばこを吸った」
(聞いてると、色々あって面白い)

名前を読ばれたら起立し、
読み上げられる罪状に耳を傾け、
最後に「Guilty or not guilty?」と尋ねられたら、
(言いたくはないが)「Guilty」と返事をする。

すると、さっき交渉をした担当官が、
「〇〇は交渉成立しているので、$〇〇に減額です」
とかなんとか陳述し、晴れて放免される。
その後、支払いの列に辛抱強く並び罰金を払って終了だ。

軽い交通違反などの軽微の罰金で、
ここまでするかと驚いたが、(時間のムダ?)
罰金額がめちゃ高いので、
少なくとも減額できるのはいいことかもしれない。
いやいや、減額できるなら最初からその金額でよくないか?
なんか色々矛盾してる気がしてならない。

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