子連れ狼

文化の違い

なんか古すぎるタイトル…
この時代劇をリアルタイムで見ていたわけじゃない。
でもなぜか大五郎が父親を「ちゃん!」て呼ぶのを
知っている。
日韓ワールドカップで、ロナウドのヘアカットが、
”大五郎カット”と話題になったのでさえ遠い昔…
それでも個人的にこれがしっくりきてしまった。

保育士の友人が、
「”Hi sweetie!”って迎えに来るお父さんたちが、
もう素敵すぎてたまらん!」とよく言っていた。
トロントでは、結構な割り合いで
お父さんが子どもの送り迎えをしているらしい。

そう言えば、通勤のバスでよく鉢合わせするパパがいたのを思い出した。
恐らく毎日の子どもの送り迎えは、パパ担当だったのだと思う。
いつもスーツにバックパックを背負い、
2人の娘さんが前後に乗り込んだ
どでかいストローラー (ベビーカー)と共にバスに乗っていた。

そうそう、こちらのストローラーはバカでかい。
冬の雪道をも想定しているのか、
タイヤだけでもかなりガッチリしている。
そして前出のような二人乗りもよく見かける。
タンデム自転車のごとく前後にシートが位置するものや、
若干上下になっていたり、横並びのものある。
普段はあまり感じないのだが、
その横並びのベビーカーがバス乗っているのを見ると、
バスもデカいんだなと改めて思う。

公共の乗り物を始め、レストランなどの飲食店など、
総じて日本よりも断然キッズフレンドリーだと感じる。
私の通うキックボクシングジムは、まさにキッズフレンドリーだ。
なんとインストラクターが子連れでやってくる。

[悪さをして突然停学を食らってしまった子どもを、
仕方なく職場に連れてきて、そこで宿題などをさせる]
というようなシーンをドラマでよくみかけるが、
これって本当にあるあるなんだなと…
子どもを1人にしておくことができないのだから、
必然的にそうなるわけだ。

一人のインストラクタ―には4歳くらいの男児がいる。
以前はそんなことはなかったが、
第2子が生まれてからは、ほぼ毎回息子連れだ。
父親が指導している間、ジムの片隅に寝転がり
iPadで何かを観たりしながら大抵は大人しくしているが、
飽きてくると、指導中のお父さんの足元に
まとわりついたりすることもある。

最近はずいぶん慣れてきてフロントデスクという特等席を見つけたようだ。
たまにオーナーが何か仕事をしに来ても、オーナーの座る席はない。
子どもは何の悪気もなく席を陣取りla la landにいる。
逆にオーナーの方が、心なしか申し訳なさそうに
デスク周りで立ち仕事をしている姿がなんとも微笑ましい。

もう一人のインストラクターの子どもは、まだベイビーちゃん。
「心配ないよ。うちの娘は一度眠ったら
何があっても絶対起きないから」と、
チャイルドシートの中で眠る姫をジムの片隅に置き、
クラスを指導する。ガンガンの音楽の中でも本当に起きない。

インストラクターがそうなのだから、
メンバーも子どもを連れてきやすい。
そんなに頻繁ではないが、何度が目撃したことがある。
子どもの習い事を見守る親の逆で、
キックボクシングに励むママの姿を見学する子ども…
これもまた、不思議な世界だ。

Comments コメント

タイトルとURLをコピーしました