美術館へは図書館のカードで

トロント

もうずいぶん長いこと図書館を利用していない。
メンバーズカードは1年ごとの更新なので、
有効期限はとっくの昔に切れている。
今日は、そのカードを復活させるべく近所の図書館へ向かった。

かつて図書館に通って本やDVDを定期的に借りていた時期がある。
でもいつからか、それがパタリと止まってしまった。
理由は特にない。ただ心のどこかで、
不特定多数の人が手にしている本を所持することへの
ささやかな抵抗感みたいなものはあった気がする。

図書館にはホームレスの人も結構出入りしている。
夏は涼しく、冬は暖かい屋内に無料で滞在できるのだから、
これ以上快適な場所はないだろう。
彼らを追い出す権利はないが、
あの鼻にツーンとくる臭いは正直耐えられない…
今日も、カードの更新を終え、
「Welcome back!」とスタッフに笑顔でカードを手渡された瞬間、
どこからともなく、鼻がもげそうな臭いがフワフワと流れてきた。
後ろを振り返ると怪しい服装の男の人が…
鼻からの空気の供給が自動的に遮断され、
足がまっすぐに出口へと向かう。
久しぶりに図書館の中を少し見て回ろうかという思いは
一瞬にして消え失せた。

さて今回、カードを更新した目的は、
美術館の入場料がフリーになる特典を利用するためだ。
このシステムは昔からあったのだが、
今はオンライン予約になり昔よりも利用しやすくなっていると
友人から聞いていた。
そして突然旦那が、
「今年の夏はトロント観光をしよう!」と言いだした。
”トロントに長年住んでいながら、
名所らしいところを何一つ見たことがない…” と、
急に思い立ったらしい。

私も観光らしきことはあまりしていないのでいい機会だ。
旦那はアート好きなので、まず美術館は外せない。
となれば図書館のこの特典を使わない手はない。
このプログラムには各種ミュージアムのほか、
CNタワー、水族館、動物園などの観光名所も含まれている。
あまりにも日程が近々過ぎて予約は取れないかもしれないと思ったが、
(やはりほとんどが not availableだった)
行きたかった美術館の一つ AGO の予約が取れた。
これだけでも、カードを更新した甲斐があるというものだ。

カードを更新したことだし、
(今後は有効期限前にオンラインで更新手続きをすればいい)
予約状況をこまめにチェックして、トロントの Explore 体験を
続けていこうかなという気になっている。

さらにはフリーで学べるオンラインコースもあって、
こちらも試してみたいと思っていたサービスの一つ。
本だけじゃない図書館のいろんなサービス。
ありがたく使わせてもらおうではないか。

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