ファンとは現金なもの

今シーズン、わがブルージェイズの調子がいい。
私のことではなく、
MLBの地元チーム『Toronto Blue Jays』の話だ。

ヤンキースやレッドソックスといった強豪と
同じデビジョンに所属するブルージェイズは、
毎年彼らの後塵を拝することが常になっている。

ここでちょっとブルージェイズの歴史をおさらい。
1977年にアメリカンリーグの拡張を期にリーグに参戦。
弱小だったチームも1985年に初の地区優勝を果たす。
そして1992/93年に2年連続で
ワールドチャンピオンに輝いている。
そんな黄金期も、いつの間にか過去の栄光に…
低迷していたブルージェイズが再び熱気に包まれたのは、
ちょうど私がトロントに定住し始めた2015年。
22年ぶりに地区優勝をもぎ取った。

今でも鮮明に覚えている。
その頃、私と旦那はバレーのリーグに参加していたのだが、
体育館にはラジオが持ち込まれ、
中継を聞き聞きながらプレーをしていた。
勝利が決まった瞬間はゲームが中断され
体育館が震撼するほどの?歓声に包まれたものだ。

私は元々野球好き。
父の影響でルールもいつの間にか覚えてしまった。
プロ野球を見て育ったので実は野球には明るい。
当時のブルージェイズの選手は
ほぼ名前と顔が一致していたし、
応援していた選手もいた。

しかしそんな第2の?黄金期を経て
再び低迷していたブルージェイズ。
驚くほど選手の入れ替えが激しいこちらでは、
やっと選手を覚えても、
いつのまにか敵になっていることも少なくない。
最近は、数人の選手しか知らない状態になっている。
旦那も野球好きな方なので、
ハイライトはよくチェックしているが、
コアなファンほどの熱意はない。

ちょうど旦那の実家に帰省していた週だった。
宿敵ヤンキースとの4連戦を全勝してトップに躍り出た。
そこから快進撃が続いている。
帰省中はすることもなく、
義母を巻き込んで野球中継を見ていたのだが、
義母もハマったのか、1人で野球をよく見ているらしい。

先日、旦那と試合をストリーミングで見たのだが、
平日にもかかわらず球場は人で埋まっていた。
かつてこんなに人が入っていたか?
2015年の地区優勝を果たした時もそうだった。
こんなに野球ファンいましたっけ?というほど
たくさんの人が球場に詰めかけ、
会話のトピックに必ずといっていいほど上がってくる。

人間とは現金なものだ。
熱しやすくて冷めやすい。
人間は『勝つ』ということに強烈に惹きつけられるのだと
改めて思い知らされる。
勝たなければ忘れられる…
実に単純である。

シーズンはまだまだ続く。
ブルージェイズのこの勢いが最後まで続くことを願っている。

GO Blue Jays, GO!

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