押しの一手 | ブルージェイのひとりごと

押しの一手

カナダ/カナダ人

1週間が経つのが恐ろしく早い。
今日はもうバレーボールの日。
腰を痛めて泣く泣く欠席した先週の木曜日から、
7日が経過したということになる。
腰の具合は100%完璧とは言えない。
日に日に床にうつ伏せになって
ストレッチする時間は減っているが、
違和感は完全には消えていない。

私が欠席した先週のバレーに
サブとして参加した若者(大学生)がいるのだが、
先週はみんなの期待とは裏腹にミスが目立ったらしい。
前回、私たちと一緒にプレーしたのは3年前になるとかで、
実はそれ以来一度もプレーしていなかったそうだ。
久しぶりのプレーでやる気に火が付いたのか、
週明け早々、旦那にテキストを送ってきた。
「今週も参加できる?」

私たちのバレーはドロップイン*式ではなく、
(*誰でも参加可。大抵は当日 drop in feeを払う)
12人の固定メンバーで体育館を借りてプレーしているため、
欠席者が出なければ外部の人が参加できる枠はない。
前の投稿でも書いたが、欠席者が出た場合に、
オーガナイザーであるうちの旦那が
サブリストに入っている人にコンタクトを取り
サブプレーヤーをお招きすることになっている。

しかし、この若者は勇敢にも
自らアピールをしてきたわけだ。
このカナダ人の押しの強さにはいつもながら驚かされる。
旦那の返事は、「まだ分からない」だったが、
簡単には引き下がらない。
実は既に、先週に引き続き今週も休むという
申告をしていたメンバーが1人おり、
その人とこの若者は家族ぐるみで親しい間柄。
「Vは今週プレーするの?」と探りを入れてきた。

さらには、
「みんなはいくら払ってるの?」
「いくらか前払いで払うから、
スポットを確保してくれない?」と
休みなくテキストが送られてくる。
お金を払ってサブのスポットを押さえるなんて
前代未聞の新手のアプローチだ。
熱烈すぎて笑ってしまった。

そうこうしているうちに、
別のメンバーが欠席の連絡をしてきた。
旦那は、この若者のラブコールを受け入れ
さらにもう1人のサブを確保。
すると彼からまたテキストが。
「うちのオヤジもプレーできる?」
彼の父親は、かつてサブでよく参加してくれていたのだが
ケガをしてバレーから遠のいてしまい、
現在はアメリカ在住ということもあって
声をかけることもなくなっていた。
その父親がトロントに来ているらしく
参加を望んでいるという。

旦那は私の意志を確認してきた。
もし私が不参加なら、この父親も参加できる。
この時点では、木曜日の夜まで丸1日あり、
様子見をしたいところだったのだが、
サブ探しの大変さを知っていることもあり、
その場で欠席を決め、私のスポットを
猛プッシュの若者に譲ることにした。
私自身、無理してプレーして悪化させたら…
という不安もあったので、
これは “休め” という天のお告げなのかもしれない。

しかし、今回もまた強烈なアピールによって
もののみごとに道が開けることを
まざまざと見せつけられた。
この国にいると、本当に
”言ったもん勝ち” という世界を
肌で感じずにはいられない…

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P.S. 蓋を開けてみると、
3人目の欠席者が出た上に、
確保していたサブの1人が出席できなくなり、
(猛プッシュの親子は参加)
私の出番が復活した。
嬉しさ半分、不安半分…
とりあえず今夜参加してみるが、
はりきりすぎないように十分気をつけなければ。

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