トロントのあるオンタリオ州で
一番大きなスキーリゾートと言えばBlue Mountain。
カナダに来た年に1度行ったきり、
それを最後にスキー自体からも
すっかり遠ざかってしまった。
その時は、リゾートの近くにセカンドハウスを持つ
旦那の知り合い(本当にただの顔見知り程度)の家を借り、
スキー、スノボー、ヘルメットなどもすべてお借りした。
私はスキーウェアすらなかったのだが、
旦那が持っていたアウトドア用の
厚手のズボンかなんかを、あてがわれた記憶がある。
ジャケットは何を着たのか
遠い昔のことすぎて思い出せない…
日本のような“スキーウェア”という
絶対的な区別がないのが、いかにもカナダらしい。
そもそも冬の防寒着が、
すでにスキーウェアのようなものだ。
普段着用しているジャケットのポケットとかに、
スキー場のチケットがついている人なんかもよく見かける。
このお手軽な感じ、私は好きだ。
宿泊中の友人宅から15分程度の距離にある
このBlue Mountain。
残念ながら、今回スキーはお預けだったのだが、
Villageにランチをしに行った。
久々のスキー場。
眼前に広がる真っ白なゲレンデを眺めていると
色々と懐かしさがこみあげてくる。
私の初スキーは高校の卒業旅行だった。
経験のある同級生にスキーのイロハを教わりながら
生まれて初めてのスキーを体験した。
映画『私をスキーに連れてって』が
スキーブームに火をつけたあとの、
ちょうどスキーバス全盛の時代だった。
高卒で一旦就職したが、その後専門学校へ。
そこでキッズや後輩に
スキーを教える機会に恵まれた。
ワンシーズンでもいいから、
雪山にこもって本格的なスキルを
身に着けるのもいいかも?
なんていう妄想が始まった。
時は流れ、ワーキングホリデーでバンクーバーへ。
“ワンシーズンの山ごもり”というかつての妄想を
ウィスラーで実現する夢を描いていたが、
リサーチ不足であっけなく予定変更。
山ごもりは無くなってしまったが、
スキーを1度もせずに帰るわけにはいかない。
しかしその時はタイミング悪く
スキー好きの友達が周りにおらず、
たった1人でウィスラーへの1泊スキー旅を敢行した。
英語もままならない状態で、
よくぞ1人で行ったものだと我ながら感心する。
無事にホテルに到着し部屋に入り
とりあえずテレビでも見ようとスイッチを入れたのはいいが、
何か間違ったボタンを押したのだろう。
なんとポルノが始まってしまった。
慌てて消したものの、有料プログラムなのは明かだ。
ポルノを見た料金をチャージされるかと思うと
顔から火が出そうだった。
恥を忍んでフロントへ行き、
身振り手振りを交えて間違ったことを説明。
取り消してもらえたが、
笑い飛ばせる相手もおらず、
ただただ恥ずかしかった思い出だ。
各地にそんな色々な思い出がある“スキー場”。
次回はスキーをしに戻ってきたい。
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