何なんあのニオイ!
今朝乗ったストリートカーがめちゃくちゃ臭かった。
失神レベル…とまではいかないが、
不快度かなり高め。
途中下車して次を待とうか真剣に考えた。
ただ、土曜の朝7時。
次のストリートカーがすぐ来てくれるか怪しい。
待ち合わせの時間が決まっているだけに、
賭けに出るのはよろしくない。
西のはずれの我が家から
ダウンタウンにストリートカーで出るには、
Humber loop*で乗り換えが必要になる。
(*線路がループ状になっていて、
ストリートカーが折り返しする場所)
昔はほとんどが直通だったが、
今は、ほぼここで乗り換えなければならない。
大抵はさらに東へ行くストリートカーが止まっているので、
それに乗り込めばいい。
今日もすでに停車していたストリートカー乗り込んだ。
一番先頭の扉から車内に入った途端、
異様なニオイが鼻をつく。
路上生活者のような人たちが放つ
あのアンモニア臭とはまた少し違った臭さだった。
ただとにかく不快。
爆速で臭いの元を目で探るが、
それらしい人影や汚れは見当たらない。
車両の真ん中を過ぎたあたりまで進んでも
ニオイは無くならない。
もっと最後尾まで行こうかとも思ったが、
フードをかぶって眠っている人が見えて足を止めた。
もしかしたら…?
身なりがそれほど汚いようには見えなかったのだが、
なぜかそこでとどまる方を選択した。
これが失敗だった。
通路を挟んで右側に陣取った男性と目が合い、
互いに”臭さ”を訴える無言の会話を交わす。
私は下車するべきか自問自答していた。
しかし、Loopには他に停車していたストリートカーはない。
さらには、すれ違ったストリートカーも今のところない。
ということは、次のストリートカーはしばらく来ない。
旅の途中、タイトなスケジュールの中、
わざわざ会う時間を取ってくれた友人の時間を
無駄にすることなどできない。
仕方なく目的地まで我慢するしかないという決断に至った。
しばらくすると、無言の会話をした男性が席を立った。
ここで降りられるとはラッキーな人だなと内心思っていると、
数秒後に戻ってきた。
彼は降りたのではなく、席を移動したのだ。
そして「後ろは臭くない」と私に教えに来てくれた。
ありがたや。
私は彼の後を追って最後尾へ移動した。
ニオイからの解放…
なぜ最初から最後尾までいかなかったのか。
もう大・大・大後悔である。
臭さを分かち合った同志と
しばらく会話をしているうちに、
彼から”お友達になりませんか”と誘われた。
アハハ。
このスピード感というか積極性というか、
つくづく感心してしまう。
多分、悪い人じゃない。
お友達になれそうなタイプだったと思う。
でも丁重にお断りした。
バスで出会って数分で
電話番号を教えられるかって?
いやいや、そんなわけないだろ。
くっさ~

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