英語の学習が始まった中学生の時から
私は ”安定” してリスニングが苦手だ。
語学を耳から学べる人が本当に羨ましい。
モノマネがウマい人は特に耳からだろう。
私の妹がそうなのだが、耳で聞いた音をすぐに口に出せる。
だから英語の発音も簡単にマネができてしまう。
1つの才能だと思う。
私はそれができないどころか、
慣れた発音、イントネーション、リズムと違う音は、
都合よく?パタリと聞こえなくなる。
カナダ生活が長くなり、
当然ながら、カナダ人の英語が一番聞き取りやすいのは間違いない。
しかし移民大国であるカナダでは、
本当に様々な英語が飛び交っている。
私の言う「カナダ人の英語」とは、もちろんカナダで生まれ、
英語を第一言語とする人の英語のことだ。
それ以外のものは聞き取れなくて苦労が絶えない。
カフェでの注文は決まったフレーズのやり取りなので、
慣れてくるとそれほど難しくはない。
しかしある時、飲み物を注文した後に返された言葉で固まった。
何度聞き直しても聞き取れない。
後ろにいた友人に助けを求めると、
それが “Anything else?” (他にご注文は?)
という定番のフレーズだったことに愕然とした。
こういった定番のフレーズは、
相手の発音に癖があっても推測で補えることが多い。
ところが私の場合、脳が認識している音と違うと、
その推測さえもシャットアウトするという
これまた、たぐいまれな才能を持っている。
母国語の音が一様に発音に影響するのも興味深い。
当然のこととは言え、お国ごとに皆同じなまりになるのが
なぜかツボにはまる。
日本、韓国、フィリピン、インド、イタリア、
東ヨーロッパ、フランス…
私にとっては日本人の英語以外はどれも同じように難しい。
しかしその中でもインド人の英語が一番厄介だ。
恐らく直面する回数が多いせいもあるだろうが、
(カスタマーサービス系はほぼ彼らだ)
本当に聞き取れない。
アクセントが強いうえに、
彼らの英語にはカンマもピリオドなく、
独特のリズムでガンガンまくしたてる。
調子に乗ってくると、どんどん加速し聞き手は置き去りだ。
ただ、うちの旦那や他のカナディアンが
何度も聞き返している場面に遭遇すると少し救われる。
ネイティブでも聞き取れないのなら仕方がない。
自分のリスニング力の無さに凹まないで済む。
彼らもRとLの差なく発音しているのではないかと疑ってみたが、
そこの区別は出来てるらしい。(くやしい…)
自分で聞こえない音は発音できないと言われる。
本当にそうだと思う。
でも、自分の発音した音とネイティブの発する音が
微妙に違うことは分かるのに、
なかなか同じ音を出せないのがもどかしい…
英語はコミュニケーションのツールであり、
なまりを気にすることはないとも言われる。
ただ、リスニングが苦手で
聞き取りに苦労しているからこそ
自分が話すときは少なくとも
誰もが簡単に聞き取れるクリアな音を発したい。
理想の発音に近づけるよう、今日もがんばっていこう!
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