夏を感じさせる花といえば、ひまわり。
日本庭園を目指す?旦那が購入してきた新入りのひまわりは
万年工事中の庭の片隅でその存在感を発揮していた。
花に詳しくはないが、厳密に言うなら、”ひめひまわり”だと思う。
正直なところ、私はひまわりのファンではないが、
鮮やかな黄色い花は、やはり夏が似合う。
濃いピンクのアジサイと、黄色いひまわり。
薄い黄色のバラに(去年はもっとオレンジだったと思ったけど…)
よくわからないがオレンジ色の夏っぽい花。
窓越しにカラフルな色が見えるのは悪くない。
殺伐とした冬の景色と打って変わり、心も気持も明るくなる。
ところが、先日のゲリラ豪雨のせいで、
お天道様に向かってキリリと立っていたひまわりが
ほとんど倒れてしまった…
しかし横になっても黄色の花はたくましく咲いている。
うちの裏庭は中央に板の塀 (170cm程の高さ)があり、
お隣さんと隔てられている。
元々は一つの庭だったらしいが、私たちが入居して間もなく、
ちょうど隣にも新しいテナントが入り、
彼らが大きなハスキー犬を飼っていたこともあって、
真ん中で仕切られることになった。
(一つの庭を他人と共有するって、私には想像できない。
それまで仕切られてなかったってどういうこと?)
数年後、彼らに子どもが生まれ、
もっと広い場所を求めてどこかへ引っ越していった。
庭には信じられないほどのガラクタが残され、
こんな状態で引越しができてしまうことに驚いた。
それを片付けたのはオーナーではなく、なんとうちの旦那だ。
しかも、隣人が庭一面に作った木造のデッキ構造が、
ネズミを呼び込むことになり、旦那はそのデッキをすべて解体し
ネズミ対策を講じることまでやった。
新しく入ってくるテナントは在宅時間も少なく、
庭には関心がない人ばかり。しかも短期で入れ替わっていく。
そんな経緯もあり、いつしか隣のスペースも旦那が管理するようになった。
そして去年の春くらいから、自分の庭造りの一環で
隣の庭の半分くらいまで越境?し始めていた。
しかし今年に入り、急に現在のテナントが文句をつけてきた。
「俺たちの庭を返せ!」と。
この庭の越境はオーナーにも話はしており、
基本的に ”我関せず” タイプの人なので、特に問題はなかったのだが、
実際の住人に言われたからには聞かないわけにはいかない。
「家にはほとんどいないし、庭に出るのは煙草を吸う時だけだ」と
旦那は強気の姿勢でいたが、私は隣と揉めるような面倒はごめんだ。
最終的に旦那が折れ、越境していたスペースから撤退した。
そして夏真っ盛りの今、そこはジャングルと化している。
よくドラマで描かれる人間が住まなくなり廃墟と化した都市の姿は
そこかしこに草木が生え鬱蒼としている。
本当にそんなになる?と感じることもあったのだが、
この2、3ヵ月の隣の変化を目にして納得してしまった。
植物の生命力ってすごいんだなと…
元は何もなかった場所なのに、雑草どころか花まで咲いている。
手入れをする人がいなくなった今、
この隣家の庭がどこまでジャングル化するのか
ある意味、見ものだ。
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