先日、友人に頼まれて、
旦那がビーチバレーのリーグに助っ人で参加した。
こうしたスポーツのリーグはトロントに数多く存在し、
種目はバレーだけにとどまらない。
チームを作って登録し参加費を払っているのだが、
当然ながら、全員が毎週必ず出席できるとは限らず、
メンバーが足りなくなることはしょっちゅう発生する。
そんな時は、知り合いに助っ人を頼むことができる。
助っ人は無料でプレーできるので、
実はおいしいポジションでもある。
スキルがあれば声がかかる回数も増え、
シーズンのほとんどを
助っ人としてプレーするなんてこともありえなくもない。
旦那が参加したその日のレベルは competitive で、
そのリーグで一番上のレベルの試合だった。
私は散歩がてらゲームを見に行ったのだが、
皆かなりうまく、チームは苦戦していた。
ビーチリーグで一般的なのは男女混合の4対4で、
大抵は男3+女1のチーム構成が多い。
助っ人に入ったチームは、
旦那が言うには、1人は確実にCompetitiveプレーヤーだが、
自分を含めた3人は、そのレベルではないので、
相手に振り回されフラストレーションがたまったらしい。
見ていた私からすると、そこまでのレベル差は感じず、
善戦していたと思ったのだが…
このスキルレベルの判断が、こちらの人はかな~り甘い。
1度でもバレーをしたことがあれば、もう中級だ。
そしてこの「バレーをした」の認識も恐ろしく幅広い。
会社の休み時間にみんなで円陣になってバレーをすることも
間違いなく「バレーをした」にカウントされていると思う。
リーグによって少し違いはあるものの、
Recreational, Beginner, Intermediate, Intermediate+,
Advanced, Competitive, Elite… といったレベルがある。
一昨年だったか、店のお客さんに助っ人を頼まれ、
旦那と二人で参加したことがある。
その時は Intermediate のゲームだったのだが、
どう見てもどのチームも Beginner レベルで、
そもそもなぜこのレベルに申し込んだ??と思える人ばかりだった。
実はその日は最後のプレーオフの日で
私たち2人の他、もう1人も経験者の助っ人だったこともあってか、
優勝をかっさらってしまった。
事情を知らずに参加し、
何とも気まずい状況になったのを覚えている…
普通は助っ人はプレーオフには出られないのが
こういったリーグの基本ルールではある。
しかも4人の登録メンバーの内3人が助っ人など問題外だ。
ただ、その年に始まったばかりの新リーグだったこともあり
例外的に認められていたのだと思う。
日本人は特に控え目で、自己肯定感が低めの人が多いが、
こちらの人はびっくりするほど自信家だ。
以前、日本の大学の一部リーグでプレーしていたという
卒業したての留学生が私たちのチームに加わった。
彼の経歴は散々説明していたにもかかわらず、(私の英語力の問題か?)
プレーの仕組みから説明する肝っ玉母さん。
私は苦笑いが止まらなかったが、彼はオーケーと素直にうなずく。
彼は、若いながらもママさんバレーのコーチとかもやっていたそうで、
レベルに合わせて柔軟にプレーすることのできる
すばらしいプレーヤーだった。
日本人の感覚で初級の状態はこちらの人にはないようなもので、
初心者の翌日には中級になっている感じだ。
この図々しさ、少しは見習うべきだろうか?
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