風邪

日々の暮らし

巷ではマイコプラズマ肺炎が流行ってるらしい。
最近、SNSなんかで目にすることが増えていたのだが、
正直に言って、初めて知った…
最近の流行り風邪なのかと思ったら
日本では定期的に流行ってきたというから驚きだ。
かつてはオリンピック開催年に合わせて大流行したため
「オリンピック病」として知られたというが、
私はこの歳までまったく知らずにいた。

私には年子の姉がいる。
幼少期はどちらも気管支喘息もちで、
小児科に頻繁にお世話になっていた(らしい)。
咳で苦しんだ記憶はないのだが、
母に連れられてよくクリニックに通っていた記憶は
わずかながら残っている。
母曰く、かかりつけの医者に
「この喘息は成長とともに自然に治る」と言われていたそうで、
小学校に入った頃にはいつの間にか消えていた。

小学校に入ってからは、大して風邪もひかなくなった。
思い返してみても、
たぶん私はインフルエンザにかかったことがないと思う。
1人が何処かでもらってきてしまい、
家族が次々にうつり、一家全滅… みたいな話もよく聞くが、
ありがたいことに、そんな記憶も残っていない。
小学生の頃、インフルエンザなんかが流行る時期は、
学級閉鎖なんてものがあったが、
元気な私は学校の休みを喜び
友達と雪合戦なんかをしてはしゃいでいた気がする。

私の直近の発熱は、2018年に日本に帰省した時だ。
仕事がらみでの帰国だったのだが、
帰国翌日にちょっとした悪寒が走った。
就寝中には腰が異様に痛くなり
浅い眠りのまま朝を迎えると、明かな発熱を全身に感じた。
翌日は仕事で東京へ行かなければならず、
急遽、近所の内科へ駆け込んだ。
時期的にも私の症状からも
インフルエンザではないと診断され、
”仕事には行かなければならない” と訴える私に、
先生は点滴を打ってくれた。
人生初の点滴だ。

点滴と処方してくれた解熱剤のおかげで
なんとか翌日の仕事は乗り切ったが、
その後予定していた自分のスケジュールはすべて白紙に…
久々の日本を満喫することなくカナダへ戻ることになった。
この時、この風邪を父にうつしてしまったことが、
その後実家にトラウマを残すことになる。

2020年にコロナが世界を襲う。
簡単にかかりつけ医に行けなくなったコロナ禍で、
母は、ただの風邪を悪化させ、
一時は歩けなくなるほど衰弱した。
その悪夢から、コロナが落ち着いても
うちの実家は私の帰国を歓迎してくれる雰囲気にはならない。
原因は前回の私の風邪…
外国から来る上、
飛行機、空港、都内という人混みを通過する。
平和な自宅に菌を持ち込まれる恐怖が今もまだ残っているのだ。

今回、1月に帰るためのチケットを取った。
私も高齢の両親が住む家に余計な菌を持ち込みたくはない。
手洗いうがいを怠らず、規則正しい生活をして
それまで体調をしっかり整えておかねばならない。

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