“common sense is not so common”
フランスの思想家ヴォルテールが残した言葉。
“常識はそれほど一般的ではなない”
全世界や時代のように
広い視野で物事を見れば確かに一理あると思う。
でも家庭というちっぽけな世界において
この人には常識のかけらもないと嘆くのは
私のエゴだろうか…?
旦那と私の間には
決して交わることのない
2本の線が存在することについて
今までにも何度か触れてきた。
とくに衛生感覚に対する平行線は
未来永劫交わることはないに違いない。
昨日は、うちの店の前でサンタクロースパレードが行われた。
小さな子供連れの家族が
陣取りにパラパラ現れ始めた時、
恐らく友人同士なのだろう、
2家族がうちの店の前に
折りたたみチェアを広げて子供たちを座らせていた。
お母さんの1人は、
小枝を使って何やらゴミらしきものを
道路の端に遠ざけようと奮闘している。
店の中からその様子を見ていた私の目には、
その代物がどうも紙おむつのように見えていた。
心無い人が捨てていったと思われる。
一緒に見ていた旦那は、すぐさま行動しはじめる。
ゴミを片付ける気だなというのは嫌でも分かった。
旦那の行動は褒められるべきことかもしれないが
正直、ただのええかっこしいでしかない。
私としては、そのゴミを
うちの中に招きいれることは受け入れ難く、
すぐ近くの公共のゴミ箱へ捨ててくれと頼んだ。
しかし、うちの旦那が聞き入れるはずもない。
彼の耳は都合よくパタリと折れ完全に耳を塞いでいる。
店の中で使用中の黒いゴミ袋を持ち上げ、
片手にグローブをつけて外へ出ると、
グローブをした手でゴミを掴み袋に入れる。
その顔には鬼の首を取ったような笑みを浮かべていた。
ここまでは100歩譲って良しとしよう。
ただ、ここからが (私の) 身の毛がよだつ
旦那の常識の欠落の始まりだ。
初めは素手の方の手で持っていたゴミ袋を
なぜが “グローブ” をした手に持ち替える。
何で?
汚染された手袋でゴミ袋を触るという2次汚染発生。
店に戻ってきてグローブを外したが、
そのグローブは再利用のために保管される。
何で?
それはもうゴミだろ!!
彼に言わせれば、”作業用” のグローブであって、
使い捨てのものではないらしい。
ならなぜ、そのグローブを使った??
ゴミだけに使うトングとか、
使い捨てのグローブを使うとか、
それこそゴミでゴミを掴むとか
そういう発想はないのか?
一体この先、何の “作業用” にする気だ?
結局、グローブはその辺に普通に置かれるため、
この先の “どんな作業” にも使われてしまうことになる。
得体の知れない紙おむつを触ったことなど、
3秒後には覚えていない。
3次、4次と汚染がどんどん広がっていく…
時々、仕事を手伝ってくれてと頼まれ、
グローブをはめさせられることがあるのだが、
それがかつて何を触ったものなのかと考えだすと
全身の震えが止まらない…
”汚い” という常識が通じない相手には
何を言っても糠に釘。
その場は虫唾が走りながらもやり過ごし、
あとで黙って捨てるしかない。
昨日は、嫌すぎてその場を離れたあと
その始末をするのをそのまま忘れてしまった。
今朝、店に入って立ちつくす。
似たようなグローブがいくつもあって
どれだったか分からない…
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