「欧米の男性はレディーファーストが身についている」
というのは妄想だ。
うちの旦那は生粋のカナダ人だが、
レディーファーストはこれっぽっちも備わっていない。
(ひょっとしてうちの旦那だけか?
だとすればすごい確率を当ててしまったことになる…)
1.レストランで、軽く椅子を引く
→ わざとらしさが1ミリもなく、さりげなくこなしている姿は
「うわっ紳士!」と感じるレベル。
2. 助手席のドアを開ける
→ これも私的には高いレベル。
これをされると、車内で粗相してはいけないと恐縮してしまう。
3. 重い荷物を持つ
→ 多分初級レベル。
荷物を持つのは平等で構わないが、できれば重い方を持ってほしい。
(私物のハンドバッグとかを持ってあげるのは意味がわからない)
4. 入り口のドアを開けて待つ
→ これは紳士と言わず、女性も含め多くの人がするので入門レベル。
他にもいろいろあるだろうが、パッと思いつくものを挙げてみた。
これらをうちの旦那に当てはめると、まず1は問題外。
思いつくハズがない。
2も有り得ない。私たちは車を持っていないので、
よく友人の車に乗せてもらう。
我先にと助手席に乗り込む旦那を見た友人に、
「彼女にドアを開けてやらないのか?」と茶化されても、
「自分で開けられるだろ」と、どこ吹く風だ。
3は偶然。食材の買い出しに行き袋が4つできたとする。
そこで重そうな袋を選ぼうという発想はなく、
自分の一番近くにあるものを取る。
(つまり最も重いものを私が持つハメになることもある)
4・・・。先にドアを開けて自分が進んだ後、ドアを容赦なく離すので、
後に続く私は、跳ね返ってきたドアにぶつかりそうになる。
そんなコントのような現象が度々起きる。
入門レベルの4でさえ、この始末。
レディーファーストが浸透しているように見えるこのカナダで、
どういう風に育ってきたのか大きな謎だ。
しかし昔、ある男性に言われたことがある。
「レディーファーストは女性側にも気配りが必要だ」と。
私は歩くのが早すぎたらしい。
確かにそのとおりで、男性よりも足早に歩いてしまっては、
レディーファーストをしたくても間に合わないのだ。
私は、もともとレディーファーストに憧れを抱いていたわけではないので、
あまり高いレベルの扱いを受けると、
嬉しさよりも気恥ずかしさを感じてしまう。
ただ、目の前でジェントルマンの行動を目にすると、
妙に感心すると同時に、自分の旦那との果てしない差を実感させられる。
せめてレベル1くらいはできる子になって欲しいものだ。
私が早く歩きすぎて間に合わないならともかく、
後ろにいるときぐらいは、ドアを押さえてくれてもいいんじゃない?
Comments コメント