突進

スポーツ

バレーボールはノンコンタクトスポーツであると
先週ここでも書いた。
だからこそ歳を重ねても
比較的プレーしやすいスポーツの1つに入る。
これも以前にちらっと書いた気がするが、
若い頃はサッカーをしていたが、
「怪我をしたくないので今は止めた」と
言っていたバレー仲間のおじさんがいる。

その気持ち、すごくよく分かる。
相手との接触があるスポーツは
それだけ怪我もしやすいし、
怪我の重症度も大きくなりやすい。
私は突き指や軽い捻挫程度の怪我はしてきたが
骨折なんかの大きな怪我はしたことがない。
想像するだけで背筋が凍る。
私は元々ビビりなので、
本能でハッスルプレーをしないように
うまいこと制御されているのだ。

バレーボールをプレーするのに
探せば女性リーグもあるが、
大抵は混合で男性中心のチームに女性が1人入ることが多い。
毎週プレーしているグループで
固定メンバー12人中、私は紅一点である。
たまたま本気で打ったスパイクが女性を直撃すると、
「あ、ごめん…」と言ってくれる人が多いが、
私は強いスパイクをレシーブすることに
喜びを見いだすタイプなので、
男性の本気のスパイクは”どんと来い!”というスタンスだ。

なのでボールの強さに対する恐怖はない。
(昔からボールはお友達♡)
しかし、ガタイのいい男の人との衝突は怖い。
日本人としては決して華奢な方ではないが、
カナダ人の体格と比べたら、
自動的に”小さくて華奢”な部類に入る。
真剣にボールを追って飛び込んでくる相手と
ガチでぶつかったら吹っ飛ばされる。

バレーは敵とのコンタクトはないが、
仲間同士での衝突がないわけではない。
基本的に明確なポジショニングがあるので
稀ではあるものの、発生することもある。
昨夜はその稀な事故に遭った。
それもチームで一番デカイ人に吹っ飛ばされた。
コート外に飛んだボールを追って
両手を最大限伸ばしたところへ
覆いかぶさるように長い手が伸びてきた。
どっから現れた?!
正直なところ、私の守備範囲に
彼が突っ込んできた感じだ。

気づくと私は床に尻もちをつくようにして倒れ、
その上から大男が倒れてくる。
間一髪、大男は私を避けるようにして横に転がった。
衝突の際に、若干左足首を捻ったようで、
立ち上がってから数分は足に違和感があったが、
終わる頃にはそれも問題なくなっていた。
大男が私の上にもろに落ちてきたら終わってた…
今考えると、尻もちも私の場合危険で
過去の嫌な体験が蘇ってきて身震いする。

この大きなクラッシュのあと、
彼は相当気まずかったのか、
何度も何度も歩みよってきてはハグされた。
この大男、何を隠そううちのグループのプリンセス*。
(*思い通りにプレーできないと拗ねる)
ところがこの事故のおかげか
彼の態度はいつもとは打って変わり
終始私のご機嫌、チームのご機嫌を伺いながら
プレーするというまったくもって珍しい日になった。

私の犠牲もそれなりに役に立ったということか…
いやいや、それにしても大事に至らなくて本当によかった。
こんな衝突、二度とご免である。

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