友人宅にお世話になるのは何度目だろう。
いつも朝から晩まで
すっかりごちそうになりっぱなしだ。
今回は、何かJapanese foodが食べたいと
リクエストをもらっていた。
料理人でない私がもてなせるものって何??
私の作る食事に無反応の旦那が、
また食べたいと
今までに反応した料理は数えるほどだ。
その中でも材料が簡単に手に入り、
料理というほどの手間がかからず
失敗のリスクもないもの。
しかも誰にでも受け入れやすいものと言えば
やはりカレー。
日本のカレーは日本のお米でということで
米とカレー粉を持参した。
そして夕飯を任された当日。
唯一の心配は、炊飯器がないこと。
米を鍋で炊くのは久しぶりだ。
もちろんGoogle先生にお世話になった。
どのくらい時間がかかるかを聞かれ
30分くらいかな?と答えると、
ポテトはどう料理するのかと突っ込まれる。
私はいつも時短でレンチンをするのだが、
この家には電子レンジがないことを忘れていた。
私がレンチンを説明すると、
「下準備で茹でなきゃな」と始まった。
何やら雲行きが怪しくなっていく。
「ポテトの皮は?」
「むく」
「よし、じゃあ準備しよう」と、
友人の旦那主導で料理が始まった。
ポテトの皮を剥きカットしていくのだが、
そこにウチの旦那も参戦し、
野菜がどんどん小さく分割されていく。
「もっと大きなブロックで」と言うのだが、
玉ねぎなんぞはみじん切りにされかけた。
「ねえ、カレーって知ってる?」
野菜たちは無惨にも
”ミックスベジタブル”か?状態に。
お米を30分ほど水に浸した後、
いざ炊くぞとなった時も、
水を注ぐ私の隣に仁王立ちになり
私の一挙手一投足を見つめている。
一応google先生の指示どおりの
容量を入れようと試みていたのだが、
持参した軽量カップでの計算が難しい。
妙な緊張感で計算ができず、
結局オールドスタイルの
自分の指で測ってあとは祈ることにした。
カレーも、私はまず
チキンをガーリックで軽くバターで炒めるのだが
バターもガーリックも
男2人が主導権を握っており、
私のペースでさせてもらえない…
いかんせん、
私はここまで食材に一切触れていないのだから
何の料理?って話だ。
日本食を食べたいんじゃなかったのか?
カレーが日本食かと言われれば、
少し苦しいが
少なくとも日本スタイルのカレーが
出来上がるのを
ワクワクしながら待ってみようとは
思わないのか?
多すぎたポテト。
ミックスベジタブルを炒めながら、
「これは私のカレーじゃない」と呟く。
味は日本のカレー粉だが、
私が育ったカレーとは別の代物が出来上がった。
ご飯は思いの外うまく炊けたが、
何とも複雑な夕飯になった…
それって何料理?

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