自転車についは詳しくないのだが、
こちらで見かける自転車は
大抵がマウンテンバイクっぽいデザインだ。
たまにママチャリ型を見かけることもあるが、結構珍しい。
日本にいた頃はマウンテンバイクに憧れた。
でも今はママチャリが恋しい。
ご近所さんに自転車を安く譲ってもらうまでは、
荷台の無い旦那の自転車に2人乗りをしていた。
もちろん、近場のちょっとした移動をする時だけだ。
とてもじゃないが、そんな2人乗りで遠出は出来ない。
自分用の自転車が手に入ったのは嬉しかったが、
実はほとんど乗っていない。
なぜかって?それは道路が怖いから。
トロントでは、自転車は歩道を走れない。
デカい車と並走して走り続けるには、それなりの勇気がいる。
(日本でも車道を走ることはあるが、なぜだろう?
緊張感がどこか違う)
しかも左折するとなると、
車同様、左折車線に入らなければならない。
え…どうやって??
そしてあこがれだったはずのマウンテンバイクだが、
ずーっと前傾姿勢でいることが意外にも疲れることを思い知る。
身体を起こすにはハンドルから手を離さなければならない。
旦那は両手を離して上半身を起こしているので快適そうだが、
私はなぜか不安定でなかなか手を離しきれない。
ママチャリではいくらか手を離せたはずなのに…
もちろん手を離して乗るのは、
住宅街のような、行きかう車が少ない道路限定だ。
大通りでそんな無謀な運転はやめたほうがいいだろう。
私はそんな閑静な場所でさえ、手を離して休息することもままならず、
短い腕のせいで、さらに前傾が強まった姿勢で永遠にこぎ続ける羽目になる。
それに比べて、ママチャリはなんと快適な乗り物だろう。
それともう一つ大きく違うのが鍵。
ワイヤーロック (チェーンロック)を持ち歩かなければならず、
ワイヤーを引っかけられるものがないところには止められない。
ロックを忘れたら最後、自転車から離れられない運命にある。
一度、大冒険して一人で病院まで行ったことがある。
(大通りを通らなければならず、普通なら旦那の先導が無ければ絶対に行かない)
目的地に無事到着してホッとしたのもつかの間、
ロックを忘れたことに愕然とする。
予約の時間が迫っており引き返すことは不可能。
総合病院だったので、自転車を中に持って入るわけにもいかず、
自転車を預けられる人・場所を求めて辺りを徘徊した。
何とか病院の裏手の警備員室かなんかを見つけ、
診察が終わるまで自転車を預かってもらった。
今となれば懐かしい思い出だが、あの時はマジで必至。
便利なハズの自転車で
こんなにも神経をすり減らさなければならないとは…
あれ以来、自転車を乗ることから遠ざかってしまった気がする。
ママチャリがあれば、もう少し気楽に乗れるかもと思う今日この頃。
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