カナダ人の頭の中

カナダ/カナダ人

私はきれい好きな方だ。
潔癖症とまではいかないが、
日本人の中でも結構うるさい方だと自覚している。
これは生まれ持った性格にもよるだろうし、
育った環境(親の性格)も大きく影響していると思う。

旦那とのケンカの発端は、
この衛生感覚の違いによることも多い。
あまり厳しすぎてもいけないと、
自分なりにかなり譲歩しているつもりだが、
どうしても受け入れられないラインを越えての譲歩は出来ない。
慣れろと言われても、
気持ち悪いという感情は抑えようがないのだ。

常々、カナダ人の思考は「オールインワン」だと感じる。
何でも一つのもので済ませてしまう。
合理的というのか、おおらかというのか…
私からしたら、ただの面倒くさがりなだけだ。 
(私も相当の面倒くさがりだが、面倒と思う対象が違う)

最低でも年に2回は義母の家に行く。
サンクスギビングとクリスマス。
家族で集まる大事なイベントだ。
料理が得意ではない私にできることは、お皿洗いくらいしかない。
そこで食事が済むと、義母に先を越されないようにキッチンへ向かう。
ところが食器を洗うスポンジが見当たらない。
聞いてみると、「コレよ」と布巾のような物を渡された。
これも文化の違いの1つなのだろう。
別にスポンジである必要はないわけで何も問題はない。
それで食器を洗い、最後にゆすいでカゴにかけておいた。

しかし間もなくして、その布巾の恐るべき使われ方を知ってしまう。
食器洗い専用と思っていたその代物は、
コンロの吹きこぼれや、キッチンカウンターのみならず、
食事をしたテーブルや、床にこぼした汚れなど
どこまでも拭いてしまうオールインワングッズ。

マジか???

床(しかも気分で土足もあり得る床)を拭いた布巾で
お皿を洗うのが受け入れられないのは、私が神経質すぎるのか?
ちなみに手を拭くタオルは食器拭きと兼用だった…

人様の家へ行く時は、
「見ない・聞かない・考えない」ことが鉄則である。

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