都内に出るのにJRを利用した。
シートのクッションの質の高さ。
車内の清潔さ。
乗降、車内でのマナーのよさ。
ドアの上部に設置された
モニターに表示される情報の充実度。
モニターに映し出される案内情報は、
駅名、所要時間、自分の乗車位置、
停車駅のホームの階段や
エスカレーターの位置、
車両番号、運行情報、乗り換え案内…
充実度が半端ない。
案内情報の充実度という点では、
最近のGo trainにおける
不親切すぎるサービス体験を思い出した。
日本の電車の車両番号は、
先頭から1号車、2号車、3号機と単純明快。
自分の車両番号も
モニターを見ればすぐに分かる。
もし急なアナウンスで、
“7号車より後ろの車両へ移れ”と
言われても迷うことはないだろう。
しかし、私が経験した
Go trainでの車両番号のアナウンスは、
4~6桁くらいのランダムな番号だった。
読み上げられた番号の車両は
駅でドアが開かないため、
車両を移動しろ!というものだったのだが、
番号が長くてバラバラなので
自分の車両番号以外は覚えることなど不可能。
どこまで移動すればいいのか検討もつかない。
(そもそも自分の車両番号すら見つけにくい)
日本で言うなら、”クハ117-22”のような
専門的な車両番号のようなものを
読み上げているような感じだろうか。
これってあまりにもアホすぎないか?
何号車に乗れば乗り換えに楽な階段に近いか
といった各駅の階段などの位置情報も
利用者の便利さをとことん追求した親切なサービスだ。
今では当たり前となっている
この『のりかえ便利マップ』だが、
これは私がOLをしていた遠い昔、
ある主婦がたった1人で調べ上げて
マップを作ったのが始まりだったと記憶している。
これが出始めた時、
めちゃくちゃ便利!と感じたものだ。
こういう発想ができる人、すごすぎる。
そして日本のマナーの良さは折り紙つきだ。
”降りる人が先”という優先順位を守った乗降は
日本では当たり前だが、海外ではありえない。
バックパックを体の前で抱えるのも
日本では自然なことだが、
海外では誰も気にしない。
駅から外へ出る時に
真ん中に手すりがある横に広い階段を下りることになった。
私は何の気なしに手すり沿いのど真ん中を下りていた。
手すりの右側だ。
手すりを挟んだ左側に目を向けると
大勢の人が下りていく姿が目に入った。
右側を下りていたのは私1人。
たまたま上ってくる人もおらず、
ガラガラの状態だったのだが、
全員がきちんと”下り”とされている側を使っていたことに
拍手をしてしまいそうになった。
(サインに気づけなかった自分が恥ずかしい…)
もちろん、全部が全部守られているわけではないが、
外から帰ってくると、
この日本人の秩序ある行動に
心地よさを感じる。
ああ、やっぱり日本人なんだなぁ…
と同時に、日本人を誇らしく感じる瞬間でもある。
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