攻撃

ハプニング

昨日はトロントも一気に暑くなった。
夕方に散歩に出てみたが、確かに夏っぽい。
ただ思っていたほど湿度は高くなく、
(カナダ人にとってはめちゃ高い)
木陰に入れば気持ちがいい。
しかし、日差しは非常に強い。

本当ならビーチの日だったのだが、
珍しく旦那があまり気乗りではなく
ビーチへ繰り出すのは見送った。
朝、いつまでも寝ているのが
「今日はいかない」のサインだ。
実にわかりやすい。

私にとっては都合がいい。
行ってしまえば楽しめるのだが、
行くまでが面倒臭い。
しかも、涼しかったトロントが急に暑くなったのもあり、
炎天下での運動はちょっと厳しい。
(日本の蒸し暑さに比べたら大したことはないのだが、
それでも太陽のパワーを侮ってはいけない)

最近サボり気味だった掃除に精を出した。
バスタブがピカピカになってちょっと気分がいい。
夕方になって散歩に出かけた。
日曜とあって、ビーチ沿いは人・人・人。
あちこちからバーベキューのにおいが漂ってくる。
皆思い思いに楽しんでいたが、
正直なところ私はあの混雑の中には参加したくない。
少しもリラックスできそうにない。

そんな人込みを遠目にみながら、
もくもくとウォーキングしていたのだが、
足元にひな鳥?なのか小さな鳥が突然現れ飛びのいた。
飛びのいたというのは大けがかもしれないが、
一瞬ビクッとしたのは本当だ。
そんな小さな鳥をみつめながら
ゆっくりと通り過ぎようとしたとき、
鳥の羽ばたく音がパタパタと聞こえてきた。
そして羽音が大きくなると同時に
側頭部に衝撃が。
さらには羽音が遠ざかったと思ったのに、
何やら旋回してきたのか再び近づいてくる音がする。
そして頭に2度目の衝撃。

つつかれたのか蹴飛ばされたのか…
ベースボールキャップをかぶっていたので
つばが邪魔して見えなかったというか、
視線はほぼほぼ足元の小鳥に向いていたせいもある。
何をされたかは見えなかった。
ただ、2度目の衝撃で攻撃されていることに気がついた。

高校生の時、烏に追われたことがよみがえってきた。
急に怖くなって意味もなく
「I’m sorry」と口走りながら足早になっている自分がいた。
振り返ってみると、なんてことはない。
攻撃を仕掛けてきたのは15cmくらいの小さな鳥だった。
私の足元に突如姿を現した
小鳥の親だったのかどうかは知らないが、
立ち止まって手を出す素振りをしたわけでもない。
小鳥を見てびっくりしたのは私の方なのに。
なんで私が攻撃されなきゃならんのか?
なんとも腑に落ちないハプニングだった。

それにしても、
自分の体の何倍もの大きさの人間に攻撃を仕掛けるとは
たいした度胸の持ち主だ。
野生の本能ってすごいなと感心してしまう。
たった1羽でも十分怖かった。
あれが何十羽もいて一気に襲われたらと思うと背筋が凍る…

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