昨夜はゴミ収集の日だった。
大きなゴミ箱の中に家庭ゴミを入れ歩道に出しておくと、
深夜近くに、ゴミ収集車が一つ一つ中身を空にしていってくれる。
今朝は、その空になったゴミ箱を店の中に取り込むことから始まった。
ところが空になったはずのゴミ箱には
小さなブルーのビニール袋が残っていた。
厳密に言うなら、残っていたのではなく
通りがかりの誰かが捨てていったのものだ。
その代物が何なのかは一目瞭然。
犬の糞だ。
自分の犬の糞を、
人の家のゴミ箱に捨てていくという輩の神経を疑う。
それもゴミ収集が終わった後の空のゴミ箱にだ。
初めは袋をつまんで歩道に置き、ゴミ箱を店の中に取り込んだが、
そのブルーの袋に、いつまでも店の前でたたずまれても迷惑だ。
仕方なく、再びつまんで近くの公共のゴミ箱に放り込んだ。
今日は、友人の家に遊びに行く予定があった。
6月に生まれたベビちゃんとの初対面の日だ。
そんなドキドキ・ワクワクの1日の始まりが、
犬の糞で台無しだ! 不愉快極まりない!!
気を取り直して朝食をとり、仕事をさっと済ませる。
友人宅まではストリートカーに揺られて約1時間。
窓の外をぼーっと眺めながら、
人間ウォッチングを楽しんでいると、
突然 fare Inspector の2人が乗りこんできた。
運賃を支払っているかを抜き打ちでチェックする人たちだ。
久々にこの人たちを目撃。
前から順番にチッェクが始まった。
きちんと支払って乗車しているにもかかわらず、
なぜかわずかに鼓動が早くなっていくのを感じた。
過去がトラウマになっているのだろうか…?
ストリートカーの後方からは、
なにやらチケットを切られているような音も聞こえてきたが、
私の目の前で、「運賃を払っていない」と堂々と答えたおじさんは、
なぜか見逃してもらっていた。あれは何だったのだろう?
友人宅に着くと、
ベビーベッドの中で、すやすや眠るベビちゃんが。
写真で見て想像していたサイズ感よりも
ぜんぜんちっちゃい… 可愛すぎ。
昼間はあまり泣かない良い子らしく、
眠ったり起きたりを繰り返していたが、
私が滞在中、本当に1度も泣かなかった。
赤ちゃんって見てるだけで癒されるのはなぜだろう。
寝顔でさえも、いつまででも見ていられる。
24時間、休まず世話をしている母親の苦労は想像を絶するが、
友人が、”辛い”だけでなく「かわいくて楽しい」と
我が子を心の底から愛おしく思っている姿が、
何とも言えず微笑ましかった。
犬の糞で始まった不快な1日は、このすてきな天使に救われた。
幸せのおすそ分けにあずかり、
今夜はHappyな気分で眠りにつけそうだ。
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