ハグがどうしても苦手だという人もいるが、私は大のハグ好きだ。
「初めて会った時、ハグをしようとしたら固まられたけど、
今では自分からハグしに来るようになったね」と友人に茶化されたことがある。
自分では、ハグは最初から100%ウェルカムで迎え入れていたつもりだが、
ハグのプロからしたら相当ぎこちなかったのだろう。
ちょっと恥ずかしくなった…
社交の場を苦手とする私がハグ好きなのは、自分でも意外だ。
でも、あの “ぎゅっ”とされる感覚がなんとも心地いい。
今朝ドラマを見ていて、その理由が分かった気がした。
恩師との別れのシーン。涙をこらえて顔をそむける愛弟子に、
「ジジイにハグしてくれよ」とそっと両手を広げる恩師。
弟子は、そんな恩師の大きな懐に身をゆだねる。
(なんか怪しい響きだが、決してそんなんではなく
純粋に涙を誘うシーンだ)
2人無言のまま、お互いにぎゅっとハグする…
コレだ!
そう、この「無言」というところがポイント。
言葉がなくても気持を伝えられる。
会話が苦手で、無関心・不愛想な印象を与えてしまう私でも、
わずかながら相手に思いを発信できる唯一の手段。
そしてそれを受け止めてもらえたという安堵感(錯覚でなければ…)
これに尽きる!
カナダでは(だけじゃないと思うが)
こうした大きな別れに限らず、日常的にハグをるす習慣がある。
週1でプレーしているバレーボールのチームメイトとは
別れ際にハグをすることも多い。
また来週には顔を合わせるのだが…
以前、一緒にプレーしていた一人は必ずハグをする人だった。
強すぎず、でも他の人よりも “ぎゅっ” 度がかなり高く、
「惚れてしまうだろ!」っていうくらい、すてきな瞬間だった。
ただ、一緒にプレーするには最悪の人。
チームスポーツには絶対向かないチームワーク破壊タイプ。
仲間に与えるプレッシャーは半端なく、ただのイヤな奴でしかない。
ハグが最高級に感じたのは、
あれが彼なりの「ごめん」のサインだったからかもしれない。
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