揚げ物

いやぁ、まっ茶・茶！
プレートが運ばれてきた瞬間、青ざめた。
そんなものこれっぽっちも期待しとらん！

昨夜は旦那といつものパブへ。
私たちの散歩も兼ねている。
お互い仕事で１日中家の中に軟禁状態。
気分転換に外に出た。
本当は少し遠出をして
いつもとは違うレストランへ行こうとしたが、
結局は慣れ親しんだ行きつけの場所に向かうことに。

そこはパティオの入り口に、
その日のスペシャルメニューボードが出ている。
そこでメニューを確認してから店の中へ。
スペシャルのうちの１つ、
チキンウィングとシュリンプのコンボに
私たち二人は引かれた。
インドアバレーがお休みになってから、
チキンウィングをしばらく食べていない。
久々に食べたい気分に。
さらにシュリンプがついてくるとなれば
ちょっとしたお得感がある。

私たちはよっぽどお腹がすいている時以外は
１つのプレートをシェアすることが多いのだが、
ここのチキンウィングのサイズは小ぶりだし、
それにシュリンプが組み合わさったとしても
そんなにボリュームはなさそうに感じられた。
そこで昨夜は１人１皿頼むことにした。

食事を待っている間、
隣のテーブルに座ったカップルに
話しかける旦那。
いつものことだが、
フレンドリーに”おせっかい”を始める。
意外にもカップルの女性の方も
おしゃべりなら負けません！タイプで、
２人で話が盛り上がっていく。
チキンウィング好きだという彼女に、
「今日はスペシャルメニューで
それにシュリンプがついてくる」と得意げに説明。
自分たちもちょうど頼んだろころだと胸を張る。

彼女は「Sounds good！」と言いながらも
少し訝いぶかし気なまなざしを投げかける。
そりゃそうだ、どんなものか現物を見なきゃわからない。
しばらくしてサーバーが何やらすごいものを運んできた。
いつもよりも一回りも
いや、二回りも大きいプレート。
その上に盛られている茶色いものは何ぞや？

驚いたことに、
チキンウィングとシュリンプのほかに
フレンチフライとオニオンリングまで…
私たちからすれば、『頼んでないよ』状態。
しかも、シュリンプはまさかの衣つき。
私も旦那も、シュリンプは
ピンク色をした姿で出てくることを想像していた。
まさかの全部揚げ物？？？
食べる前から一気に胃がもたれる。

お目当てだった（衣つきは想定外だが）
シュリンプとチキンウィングは平らげたが、
ポテトとオニオンリングはごめんなさいをした。
私の信条【自分で頼んだものは残さず食べる】からすると、
これは許しがたい行為。
しかし、さすがに無理だった。
最初から写真があれば絶対に頼まなかっただろう。

隣のカップルは、
旦那の演説に惑わされることなく
普通のチキンウィングをオーダーしていた。
ほっと胸をなでおろす。
旦那のおせっかいで
彼らの胃を同じようにもたれさせてしまっては
申し訳なさすぎる。
旦那よ、おせっかいは
せめて実物を食べてからにしましょうぞ。