ストリートカーに揺られて

久々に友人とのランチに出かけた。
旦那以外の人と外食をするのはいつぶりだろう…？
トロントの端から都会へ向かうのも久しぶり。
今日は、彼女のお気に入りの一つでもある
ポルトガルレストラン（Bairrada Churrasqueira)へ。
ダウンタウンまでは行かないが、
それでも私の家から１時間はかかる。
ただ、何の面白みもない通勤とは違う。
ゆっくりとストリートカーに揺られるのも悪くない。
窓の外の景色を楽しむ余裕もある。

コロナで閑散としてしまっていた地域も
やっと活気を取り戻し、空き店舗も目立たなくなってきた。
途中、シルク・ド・ソレイユの会場横を通り過ぎた。
いつかは見に行きたいと思いながら、まだ果たせていない。
今年こそは行けるかな…

今日は久しぶりに太陽が顔を出した。
日差しの割に気温はそれほど上昇せず、なんとも清々しい。
青い空をバックに芝の緑がよく映えている。
散歩するにはもってこいの快適な日だ。
レストランの裏には広々としたパティオがある。
大きな木が作り出す自然の木陰と木洩れ日が心地よく
この季節になると来たくなる場所だ。

ランチのあとは、いつも軽く散歩しながら、
出くわしたカフェに立ち寄るのが私たちの定番だ。
彼女は来月に出産を控えている。
異国で、しかも初産。
色んな不安や苦労を抱えながら、本当にみんなすごいと思う。
女は強し。

６時近くに友人と別れたが、日が延びているトロントでは、
まだまだ3時くらいの感覚だ。
私は再びストリートカーに乗り込む。
窓から差し込むやわらかな日差しにまどろみながら
家までの１時間弱、のどかな旅を楽しんだ。

トロントは今、一番いい季節を迎えている。