言わずと知れた ”使ってはいけない“ とされるFワード。
しかし、人によって使用する頻度の差はあれど、
老若男女問わず日常的に使っているのが現実だ。
それは映画やドラマを見ていても一目瞭然だろう。
Fワードと言われて誰もが思い浮かべるのは、
中指を立てながら F☆☆k you! と叫ぶ絵ずらかもしれない。
確かに究極の下品ワードで、使うべきじゃないし、
わざわざ使う必要もないと思う。
ただ、この “F☆☆k” という言葉、
ネイティブの中では超便利コトバになっている気がする。
日本語でいうところの “ヤバイ” みたいな感じだろうか。
人を罵る強烈な言葉でありながらも、
喜びも悲しみも、さらには感情の最上級までも表現する。
何か自分で失敗したことを打ち明ける
I’m f☆☆ked up. (しくじった)
予期していないことが起きて
What the f☆☆k! (なんてこった!)
巨人戦の試合結果をネットで確認して
f☆☆k… we lost again. (くそっ、また負けた…)
悲しい知らせを受けて
f☆☆k… (マジか…)
料理中に調味料を入れ間違えて
f☆☆k. (しまった)
約束の時間が過ぎていて
Oh f☆☆k! (ヤバっ)
嫌な頼まれごとをして
F☆☆k NO! (絶対無理!)
嬉しいことをオファーされて
F☆☆king (F☆☆k) YES! (もちろん)
美味しいステーキを食べて
This is f☆☆king good! (めちゃウマ!)
などなど… もう枕詞のような存在だ。
だからといってマネして使う必要はないのだが、
元々の意味が 「セックス」とか「くたばれ」というような汚い言葉が
どうしてこんなにも市民権を得ているのだろうと考えるとちょっと興味深い。
周りからすると、私はFワードを使うように見えないのだろう。
ワザと真似してみようとするだけで笑われる。
上記にあげた「しくじった」のように自分に対して使う場合や、
ちょっとしたつぶやきで使われている分には気にならないが、
大声で感情をあらわしたり、文句を言ったりする時などに使われると、
強く責められているように感じるし、不快な気分になる。
すべての言葉がF☆☆kで形容され、
それを登場人物のほとんどが使うようなドラマなんかも
見ていると疲労感が半端ない。
ただ意外にも、ちょっと好きな使い方がある。
悲しい知らせを受けて、ボソッとつぶやくf☆☆kだ。
低いトーンで「ファーック…」と、少し母音を伸ばし気味に
そして最後は消えていくようにつぶやかれると、
何ともいえない哀愁が漂い、それだけで状況がのみこめてしまう
不思議な響きがある。
日本語にすると、果たしてどんな言葉が当てはまるのだろうか…?
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