喧嘩の発端

日々の暮らし

昨夜は映画を見たまではよかった。
何もすることがない休日は、
まれにテレビ漬けになることがある。
最近見ている2本のドラマを1話ずつ見進めたあと、
旦那がピックしたコメディ映画「Thelma」を鑑賞した。

オレオレ詐欺にあった93歳のおばあちゃんが、
自分のお金を取り戻す ‘Mission impossible’ に挑む
コメディドラマだ。
見ていて自分の親の現実や、
自身が日々感じている老いがオーバーラップしてしまう。
”老い” に対する寂しさから少し切ない気持ちになりながらも、
全体的には、ほんわかと心温まる優しい映画だった。

その温かい気持ちのまま1日が終わるはずだったのだが、
まさかケンカが勃発することになるとは…
発端はアリ
就寝に向けてテーブルをかたづけ始めた私に、
ソファでトドと化していた旦那が
お湯を沸かしてくれと頼んできた。
私もすんなりOKと言えばよかったのだが、
テーブルの足元にばらまかれた
ポテトチップスのカスに腹が立ち、
チクリと嫌味を言ってしまった。
しかしこれは、まだケンカの点火前。

旦那が使っている電気ケトルを棚から出し水を注ごうとすると、
底に1匹のアリが右往左往している姿を発見。
日頃から私が大騒ぎしすぎだと考えている旦那に
ケトルを手渡し中を覗くように促すが、
都合よく彼にはアリが見えない。
(使用しているのは電熱線?がむき出しのもののため、
アリがいる位置によっては隠れてしまい見えない)

案の定、アリなどいないと言い張られる。
もしいたとしても、彼ら (カナダ人)にとってはプロテイン
一緒に茹でてしまっても気にしないという強者だ。
そもそも私はそのケトルを使わないので、
本人がいいならどうでもいい。

ただ、私が見ているのは 「Ghost だ!」とまで言われては、
腹の虫が治まらない。
振り返って彼の PC 周りを見ると、
昼間に何か食べた時の食べカスが散らかっている。
餌を探して歩き回るアリの姿もちらほら見える。
これが見えないというのだから恐ろしい。
ぶつぶつ言いながらその始末をしていると、
「Leave me in peace!」
あーだこーだと指摘されるのはまっぴらだと
旦那がキレ始めた。

うちの旦那は元々の声がデカい。
それが感情的になると更なる大音量で攻めてくるのだから
たまらない。
peaceが欲しいのはこっちの方だ。
ただ、「食べ物・食べカスを残さないでほしい」という
私の切なる願いを守ってくれさえすれば嫌味を言う必要もない。

こんな簡単なことしか頼んでないのに…
「君のように完璧にはできない!」
この言葉に絶句である。出来なさすぎです!!

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