せっかち

旦那

私はせっかちな人は苦手だ。
今までの人生で、”この人、せっかちだなぁ” と感じた人として
すぐに頭に浮かぶ人が数名いる。
初めての就職で配置された部署にいた直属の先輩。
その後に部署の再編等で一緒になった先輩。
コンビニでバイトをしていた時の同僚。

この3人とも、”せっかち” であることを公言していた。
私の取り柄は協調性があることなので、
せっかちさんに出来るだけ協力はするが、
”何でそんなに急ぐの?” とストレスがたまるのも事実だ。
正直迷惑なことも少なくない。

昨日はいつも通り、
Uberでトロントの東に位置するwoodbine beachへでかけた。
ビーチバレーを楽しむためだ。
プレーを1時頃に切り上げ、友人とそのまま近くのパブで食事。
いつもはそこでお開きになるのだが、
天気も清々しく、友人が犬をつれてきていたこともあって
少し散歩をすることになった。
ソフトボールの試合を観戦したり、ソフトクリームを食べたり、
いつの間にか時刻は5:30に。

いざUberに乗り込み帰途についたのだが、
そこから試練の道のりが待っていようとは。
まずは高速の入り口が渋滞していた。
これはいつものことで、高速に乗ってしまえば
あとはスムーズということがほとんどだ。
旦那は渋滞にはまると、めちゃくちゃ機嫌が悪くなるタイプ。
ここで彼の ”せっかち” がムクムクと顔を出し始める。

運転慣れしていて神経の図太い人は、この列を無視して強引に進み、
入り口直前で、まるで知らなかったかのように、
”ここが入り口??すみません、入れてくださ~い”と
入り込む驚きのスキルを持っている。
しかし、昨日のドライバーはそういうタイプではなく、
ルールに従い静かに待つ大人しい人だった。
それが火に油をそそいだ。

高速に入るレーンだけが渋滞し、
そのまま下を行く道は車がない。(ように見えただけ)
待ちきれない旦那は、下で行くことを指示。
ところがちょうど高速への入り口を過ぎたあたりから
こちらも渋滞が… そして全く進まなくなった。
窓の外を見ると、高速へ入っていくランプは、
車がどんどん進みだしている。
(まさに、「並んでいるとき、隣の列の方が速く進む」
というマーフィーの法則…)

彼のイライラはどんどん増していき、「降ろしてくれ」と叫ぶ。
ちょうど、西へ向かう電車が出る駅が近かったこともあり、
「ここから駅まで歩いて電車で帰る」と宣言される。
3車線の大きな道路でUberを降り、大きな荷物をかかえ、
渋滞で止まっている車列を通り抜けて駅へ向かった。

正直、もう歩きたくないくらい疲れている。
座ってウトウトしながら帰りたかった。
次の予定があるわけではなく急ぐ必要などないのだから、
気長に待てばいい話。
あなたが運転しているわけでもないんだし…
Uberなので、料金がかさむわけでもない。

電車にはスムーズに乗れたが、
電車の中でも歩くというまさかのおまけつき。
私たちが下りる予定の地元の駅は工事中のため、
「車両の半分近くは、ドアが開かない」と車内放送が流れた。
私たちが乗り込んだ車両は、まさに開かずのドア。
走行中に、指示された番号の車両まで延々と移動を強いられた。
結局、ほとんど腰を掛けることもできなかった。

旦那は、「まだ日が落ちないうちに帰宅できた。
俺の判断は正解だったろ!」と胸を張るが、
いやいや、そもそも高速の入り口の列を我慢できれば、
高速でスムーズに帰って来られたのでは?と思わずにはいられない。
すこしは我慢することを覚えてくれ!

Comments コメント

タイトルとURLをコピーしました