近所の湖沿いを散歩していると、カイトボードを目にすることが多い。
今日は風が少しあるなと感じる日は、
ライダーたちが待ってましたとばかりに繰り出してくる。
ちょうど私のジョギングコースに、
カイトボード愛好家たちが湖に繰り出す準備?地点があるのだが、
すでに十分楽しんで引き上げる人、これから乗り出す人で
昨日は結構混み合っていた。
このいかにも腕力や脚力がいりそうなスポーツ。
挑んでいるのは若者が多いのかなと思いきや意外にもオジサマが多い。
ちょっと突き出たビール腹をウエットスーツにしまい込み、
颯爽と水面を滑っていく。
カイトボードとカイトサーフィンは何が違うのか少し調べてみた。
同義語になっているサイトもあったが、厳密には違うみたいだ。
そもそもボードの形が違うらしい。
カイトサーフィンはサーフボードのように前後で形状が違うボードで
“波に乗る” ことを専門としている。
一方でカイトボードは前後の形状が同じボードなのだとか。
なるほどね。
近所のカイトボーダー/カイトサーファーたちは
どちらのボードに乗っているだろうか。
湖なのでそれほど波があるわけじゃないから、
トロントで主流なのはカイトボードなのかもしれない。
しかしサーフィンのようなボードを目にしたような気もする。
大きなカイトに目が行きがちで
ボードまでチェックしたことはなかったが、
今度じっくり見てみたい。
愛好家たちを見かけるのは夏場が断然多いのだが、
寒い時期に繰りだしている強者もたまにいる。
4月頃だっただろうか。(トロントの4月はまだ寒い。)
太陽も顔を出さないどんよりとした灰色の世界で
カイトボードを楽しむ人を見たことがある。
カイトボードに乗れるということは風がある。
風速1mで体感温度は1℃下がるという。
そしてカイトボードに適した風速は5m以上なのだとか。
となれば相当寒い。
いつも目にしていたカイトボーダーたちは
基本的にボードが水面に接地している状態で
水面の上を滑るように走っている。
そこに小さな波をジャンプするなどの
ちょっとしたアクロバティックな動きが加わる。
ところが、その日見たカイトボーダーは
水面から20cmくらい常に浮いた状態で走っていた。
寒さと灰色のバックグラウンドとも相まって、
近未来の世界を覗き見ているような、
それはそれは不思議な光景だった。
挑戦してみたいかと聞かれれば…
水に落ちずに岸まで戻って来られるという保証が
200%あるならやってみたい。(そんなことあり得ないだろうが)
風が止んだらどうなるのか?
風の向きが一向に岸へ戻れない状態にはならないのか?
その辺り…不安要素が尽きない。
マリンスポーツは永遠の憧れである。
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