情報の小出し

旦那

うちの旦那は、情報を小出しにするクセがある。
というよりも、これはカナダ人の「予定は未定主義*」に
由来していると個人的に解釈しているのだが、
出かける直前まで情報が流れてこないのは、いささか不都合である。
(*予定は未定で、乗り換え自由。
実際に実行に移るまでは ”予定は未定” の状態が続く)

この「予定は未定」に関して言えば、
クリスマスなどに実家へ帰省する日程でさえ、
直前まで決まらない。こちとら仕事がある。
場合によっては休みを取らなければならないので、いい迷惑だ。
実家から自宅に戻る日程はさらに曖昧。
何か面白いことがあれば延泊でもするつもりなのだろう。
到着後、親や叔父に「いつ帰るんだ?」と聞かれると、
決まって「火曜か水曜かな…?まだ分からない」と曖昧に濁す。
いやいや「火曜日ですから!!私と約束済みだろ」

実家への帰省しかり、旅の予定しかり。
まずは日程を決めなければ先へ進めないのに、
いつまでも決断を先延ばしにする。
意味が分からない。
以前、これで日本行きの安いチケットを取り損ねかけた。

そして情報の小出し。
行動予定も自分の中で考えているだけで、
私には前もって何も言ってこない。
良くてさわりだけ知らされ、詳細は明かしてこない。
そして突然、級友との食事の席などに放り込まれる。
「そんなこと聞いてない」状態ばかりだ。
先日の結婚式もそうだった。
私にはスケジュールが全く流れてこず、
いつ、どこで、誰と、何をするのか分からないまま
現地へ向かう羽目になった。

昨日は、店の仕事を一緒に手伝っている時に
「今日、この後コンサートに行くかもしれない…」と言い出した。
この時点では、「かもしれない」という言葉が使われる。
「たぶん、J (バレー仲間)の家に行って…」と曖昧な言い方が続く。
J は、私も良く知っているので一緒に出かけることもあるのだが、
別に男同士でつるむのもまったくもって問題ない。
今日は一人で外出する気があるのだなと軽く理解した。

何のコンサートなのか聞いてみたが、
後で教えるよと言われたまま放置され、
私もそんなことは忘れて、すっかりまったりモードに。

やがて仕事がひと段落したのか、電話で話している声が聞こえてきた。
どうやら、「かもしれない」から「行く」ことに決まったようで、
「今からバスに飛び乗るよ。」と言って旦那が電話を切った。
そして自分が着替え終わるなり、
まさかの「一緒に来る?」という一言を吐く。
更には、やっとお目当てのコンサート情報も見せてくる。
えっ、この期に及んで??  
行くつもりは毛頭ないが、もしここで「行く」と答えたとして、
女子がすぐに準備できるとでも?

お目当てのコンサートなるものは、Jazz Festivalだった。
毎年この時期に行われるイベントで興味はありながらも行ったことがない。
もし初めからすべてを知らされていたら、行ったかもしれない。
すごい人混みが予想されるこういったイベント事は
尚更のこと、いつも以上に「行くぞ!」という心の準備がいる。
既に1日を終えたリラックスモードの私には、到底無理というものだ。

ひょっとしてそれが彼のねらいということか…?

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