雨漏り

ハプニング

うちの住居は2階建て (+地下) の古いビルで、大通りに面している。
大通りに面した建物の場合、1階は商業施設にしなければならないという
市のルールがあり、飲食店から小売店まで様々なお店が入っている。
うちもその一つで、自分のお店の後ろが私たちの住まいだ。

ベースメントの壁から水が漏れだす原因について
旦那が導いた結論は、隣のビルとの間にある狭いスペースだ。
人が一人通れるほどの幅しかないが、その地面は土だった。
土にしみ込んだ雨水がキャパを越えて壁から出てくるのだと。
そこで、その空間をコンクリートで埋めることにした。
さすがにDIYの範疇ではないので、
そのプロジェクトはビルのオーナーに託したが、
実際に対処をしてくれるまで数か月を要した。

願いもむなしく、コンクリートにしても問題は解決しなかった。
結局、ビルの屋根の老朽化が原因だろうということになり、
「次は屋根の修理をする」とオーナーから聞かされた。
ところが待てど暮らせど何の動きも見られない。

原因究明から約1年!!!やっと屋根の修理が始まった。
(私の怒りは1年前からずっと頂点に達したままだ)
今度は職人たちのプロフェッショナリズムの無さに怒り狂うことになる。

天気が崩れることを考慮したのか、
その日、彼らは仕事を早い段階で切り上げて帰っていった。
予報どおり翌日は雨。そして衝撃のドラマが始まる。

リビングの天井から水がしたたり落ちてきたのだ。
うちに水が漏れてくるということは、2階は既にカオスなはず。
旦那が慌てて上階へ走ったが、住人は異変に気付いていなかった。
被害がでていたのは、クローゼットとして使用していたスペースで
開けてみるとそこは海… 完全な手遅れ状態。

職人たちが老朽化した屋根部分をはがしただけで放置したため
大したことのない雨ですら持ちこたえられずに、
屋内が水浸しになってしまったのだ。
兼ねてから仕事のプロ意識の低さに辟易としていたのだが、
呆れて開いた口がふさがらない…

今回は幸運にも直接的な被害を免れたが、
もし自分が2階に住んでいたらと想像すると恐ろしい。
この国に住み続けていたかどうか怪しいところだ。

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