カビ

日々の暮らし

トロントは日本に比べたら湿気が少ない。
夏は確かに湿気が多くモワッとする日もあるが、
日本の夏のクレイジーさとは比較にもならない。
基本的に空気は乾燥しているので、
濡れたタオルなども広げておけば
数時間もすればカラカラに乾く。

洗濯は乾燥機を使っているが、
電圧?の低い機種を使っていることもあり、
2時間回しても完全に乾かない。
乾燥機の使用は、電気代や生地の傷みなども考え、
マックスで2時間までと自分の中で決めている。
(でも2時間回して乾かないって…?)
後は部屋の至る所に広げて乾かすことになるのだが、
日本のように生乾きの嫌な臭いが発生することはない。
これは本当に助かっている。
あの生乾きの臭いは… まじで最悪だ。

水がたまる除湿剤はこちらにもあり、
うちも、湿気の多いベースメントに置いている。
小便小僧が住むベースメントなので上階に比べて湿気が多い)
しかし、ほとんどの衣類をベースメントの部屋で管理しているものの、
衣類にカビが出たりしたこともない。

驚くのは、バスルーム (浴室) に換気扇がないことだ。
もちろん窓もないので、
シャワーを浴びたあとの蒸気が逃げる場所はない。
空気が乾燥しているカナダといえども、
普通、窓はなくとも換気扇は付いているはずなのだが、
うちのアパートは古すぎるせいなのか、付いていなかった。
初めは、すぐに ”カビ祭り” になるんじゃないかと心配した。
ところが、意外にも大丈夫だったことに驚かされた。

しかしまぁ、10年も住んでいればさすがにカビも顔を出すわな…
(でも10年も大丈夫だったのがスゴイ)
うちのバスルームは20x25cm程の四角いタイル張りなのだが、
その目地が徐々にカビに汚染されてきていた。
ブリーチなどを使って度々掃除をしてはいたが
さすがに最近は、それも付け焼刃になってきており
本格的なお手入れが必要な状態に。

今日は旦那がそのお手入れに着手した。
今夜はシャワーを使えないらしい。
私は、家で大人しくしている分には
1日くらいシャワーを浴びなくても我慢できる。
問題は旦那の方だ。

まずは目地を削る作業に1、2時間ほど費やしているが、
すでに見るも無残な全身汗だくの姿に…
そして何やら買い出しにも何度も走る。
今日はいいお天気でお日さまも出ており、
自転車を飛ばせば軽く汗をかきそうな気温だ。

”もしやその大汗をかいたお体で、
シャワーも浴びずに今夜は布団に入られるということですか?”

”お風呂で1日の汚れを落とし、
きれいなパジャマに着替えて床に入る”という
布団は神聖な場所と教えられて育ってきた私には、
最初は、”シャワーは朝派” という
文化の違いすらも受け入れ難かった。
それでも何とか自分の中で妥協点を見つけ、
汗をかいた日でなければ、
シャワーなしでもOKと寛大な心を見せてきた。

今日の姿は完全に大汗をかいた日にあたる。
しかし、ずっと気になっていたカビを退治してくれているのだから、
文句も言えない…
ここはまた、仏になって目をつぶるしかない。
シーツは交換すればいいが、
汗臭ささはどう我慢すればいいのだろうか…

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