Tough Mudder

トロント

9月14日、15日に開催されたTough Mudder.
今年は参加しなかったが、去年/一昨年と2年連続で参加した。
Tough Mudderとは、5kまたは10kの障害物レースなのだが、
ただのレースではなく、文字どおり”泥まみれ”になるイベントだ。

開催される場所は毎年変わり、
この2日間のためだけに、全長10kの障害物のコースが作られる。
(開催地によっては15kや20kの時もあるようだ)
私が参加した2022年と2023年のトロントのイベントは、
5kと10kのコースが設定されていた。
初年度はお試しで5kに参戦。
終わってみると物足りなさが残り、翌年は10kに出場した。

ホームページを見れば、
全身ずぶぬれ、泥だらけというのは一目瞭然だ。
きれい好きの私なら避けそうなものだが、
”汚くなる”ことが最初から分かっていれば、
実はそんなに気にならない。
(もちろん、肥溜めに入るとか動物の血にまみれるとか、
異次元の汚さは問題外だ。)

Tough Mudderは、完走の早さを競うレースというよりも、
参加者全員で助け合いながら1つ1つの障害物を制覇していくという
和気あいあいとしたイベントだ。
とても1人の力では乗り越えられない障害物もある。
そんな時、背の高い人、体力のある人、パワーのある人…
そういった人が手を差し伸べ、仲間を押し上げ、
連携しながら進んでいく。
自分のチームメンバーだけでなく、
その時、その場に居合わせた者同士が手を取り合うのが
この Tough Mudder の醍醐味だ。

もしかしたら、中にはタイムに挑んでいる人たちもいるのかもしれない。
しかし参加者のほとんどは、
童心に帰って単純に障害物に挑むことを楽しんでいる。
全身泥まみれになることなど人生でそうないことだろう。
ましてや大人になってからなど皆無と言える。
正直なところ、私は人生初だった。

ぬかるみをほふく前進で進み、膝上までつかる泥沼を歩き、氷水に潜る。
子どものころからアスレチックが好きだった私は
この手の遊びは実は得意な方だ。
唯一苦手なものを挙げるとしたら、高所。
多少の恐怖はありながらも登って降りることはできる。
ただ、てっぺんに留まることは一番避けたい。
「全員揃うまでそこで待ってて!」
「こっち向いて~。はい、チーズ」
とか、本当に勘弁してほしい。
記念写真なら別の場所でお願いしたい。

障害物を全部こなす必要はない。
少なくとも私が参加したイベントでは、
そんな厳しいチェックはなかった。
どうしても無理ならスキップしても構わない。
あくまでも自己満足の世界だ。
設定される障害物も、開催場所や年によって変わる。
自分の体力と相談しながら参加できるので
ハードルは決して高くない。
実際に車椅子の人も参加していて、
チームメートの力を借りながら可鍛にもチャレンジしている姿に
胸が熱くなったのを覚えている。
もしチャンスがあれば、ぜひお勧めのイベントだ。

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