海外へ渡航するのに必要なビザ。
「日本のパスポートは最強」というのをよく耳にするが、
実際には、日本と同じように、
各国へビザなしで入れるパスポートを持つ国は
他にもたくさんある。
そしてそのおかげで、私たち日本人は、
観光する分にはビザのことをあまり考えずに海外へ行くことができる。
ありがたいことだ。
この週末、私たちは友人の息子さんの結婚式にお呼ばれしている。
この友人は南アフリカ出身で、兄弟や親戚はカナダやイギリスの他、
南アフリカにも大勢いる。
結婚式には、その南アフリカにいる兄弟も出席する予定だった。
ところがカナダへ入国するにはビザが必要で、
なんと1年前から準備をしていたにもかかわらず、
いまだにビザの許可が下りていないそうだ。
結局、式への出席を断念せざるを得なくなった。
驚きの長さだ。
移民を申請しているわけではない。
ただ、甥っ子の結婚式に参加するために数週間カナダを訪れるだけだ。
これでは、2、3か月前に招待状をもらったのでは、
まったくもって間に合わない・・・
実は私たちは、2年前、この友人と南アフリカへ旅行に行った。
厳密には、彼の里帰りに便乗させてもらったと言った方が正しい。
彼の家族にも快く迎え入れてもらい、大変お世話になり素敵な旅を経験した。
今度はカナダの地で、彼らに再会できることを楽しみにしていたので
とても残念でならない。
あの時、私たちは直前で南アフリカ行きを決めたが、
カナダのパスポートを持つ旦那と、日本のパスポートを持つ私は、
何の手続きをする必要もなく、
すんなりと南アフリカの地に降り立っことができた。
それを考えると、
改めて恵まれたパスポートを持っているんだなと実感させられた。
日本人でよかった…
しかし、長期滞在するとなると話は変わる。
外国に住むということはビザ問題は避けて通れない。
どんなに居心地がよくても、無条件で住める母国とは違い、
常にビザの期限に頭を悩まされる。
どんな形で長期滞在の資格を得るにしても、
頻繁に変わる国のルールに振り回され、大きなストレスになる。
私の周りでも、ビザ取得にコロナが追い風になった人もいれば、
逆にほんの少しのタイミングの差で、遠のいた人もいる。
外国人であることを痛感させられる一面だ。
Comments コメント