何のこっちゃ?

旦那の発言に耳が特大ダンボになる。
テレビドラマを見ている途中で、
彼の携帯が鳴った。
またブロマンスからの電話か…?
ドラマを一旦停止させて
旦那が電話にこたえる。

その間私は待ちぼうけになる。
仕方なく携帯をいじりながら時間をつぶす。
リビングから席を立ち、
少し離れた場所で会話をしているのだが、
旦那の声はデカイので
会話の内容はほぼほぼ聞こえる。
受話器の相手は上階の住人だった。
私たちを目の敵にして
定期的に怒鳴り散らすおばちゃんの
お隣に住む若者だ。

要件はこのおばちゃんがらみで
最近新しく湧き上がってきた問題についてで、
ついさっき旦那の堪忍袋の緒が切れ
このおばちゃんと
1ファイトあったところだった。

そんなところから色々話が飛び、
ついにはごみ問題に発展していった。
リサイクルごみについて
旦那が突然レクチャーし始めた時、
私の耳がピクリと動く。

「リサイクルごみってのは、例えば新聞や
プラスチック容器など再利用できるものだ」

ふむふむ。そのとおり。

「でもそれに食べ物の残りなんかが
べっとりくっついてしまっているものは
そのままではリサイクできない」

「例えばピーナツバターのプラスチック容器は
リサイクル可能だが、リサイクルに出すなら
きちんと洗う必要がある」などなど。

日本人なら当たり前のように身についている分別の仕方を、
コンコンと説明している。

しかし…

おいおいちょっと待てよ、旦那君。
何を偉そうに説いているのだ?

うちにはごみ箱が2つある。
リサイクルと普通ごみ用だ。
ピーナツバターやマヨネーズの容器、
ツナ缶やジュースの缶などを
必ず洗って捨てているのは私だ。
そのリサイクルのごみ箱に君が無造作に投げ込む
使い切ったプラスチックボトルや飲み物の缶などを
わざわざ拾いあげて律儀に洗っているのもこの私だ。

ごみの日になって、
「コレもう空なんでしょ。捨てるよ」と
洗剤やらシャンプーやらの容器を
リサイクルの袋に入れようとする旦那を
「それ、まだゆすいでないから無理」と止める。
それでも「そんなの誰が気にする?」と言って
構わず捨ててしまうことすらある。
大抵は私のプライドが許せず
「ダメだ!」と取り返すが、
時々面倒になって旦那に任せてしまうこともある。

あなたもリサイクルの基準を分かっていない
(無視している)大多数の一人ではないか!
その旦那が、
「誰もリサイクルについて理解していない!」と
興奮しながら声を上げていることに
私はドン引きしてしまった。
どの口が言っとるんじゃ!!

今日から、しっかり分別してもらおうではないか。

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