360°の大回転

ハプニング

昨日の記事を読み返していて、
もう一つ大きな違いを書き忘れたことに気がついた。
ブレーキだ。

車の運転席が反対なのも、
車が右車線を走行するのももちろん知っていたが、(自転車も同様)
自転車のブレーキが逆なのは誰も教えてくれなかった。
日本では、後輪ブレーキはハンドルの左レバーなので、
当然その癖がついている。
それがまさか逆だとは誰が考えつくだろう?

車のブレーキの位置は運転席が右だろうと左だろうと変わらないのに
なんで自転車の構造は違うのよ??
全世界で統一しておいてほしいわ…

トロントに来たてのころ、
知り合いがマウンテンバイクのコースに連れていってくれた。
実はスピードに恐怖心があることを自覚している。
にもかかわらずマウンテンバイクにはちょっぴり興味があり、
初心者コースを初体験。

案の定スピードが出てくると
ビビッてすぐにブレーキをかけたい衝動に駆られる。
「急ブレーキ」は絶対にまずいことだけは分かっていた。
そろりそろりと軽くブレーキをかけることに全神経を注ぎながら、
下っていたのだが、ある地点でそれが限界に達し、
反射的に左のブレーキを強く握ってしまった。

・・・

バイクは自分の想定とは真逆の反応を見せる。
後輪が浮き上がり前につんのめっていく。
もう誰にも止められない。
グゥワ”ァ”ァ”ァ”~という悲鳴とともに、
前転を始めたバイクに連れられ私は宙を舞った。

どうやって着地したのか正直よくわからない。
アドレナリンが出まくっていたせいもあるだろうが、
恥ずかしさもあり、気付けばすぐに立ち上がっていた。
前を走っていた知り合いは、
「360°きれいに前転したよ!」と笑っている。
(笑ってる場合か?)

幸運にも打撲程度で大きなケガには至らなかった。
その後、私がケロっとコースを完走したからか、
知人は「よし、次は中級レベルに行こう」と言い出した。
平静を装ってはいたものの、のみの心臓は平常時の200倍速状態。
とてもじゃないが、同じ初心者コースでもお断りだ。

かつてマウンテンバイクですっ転び、
鎖骨を骨折した友人がいたことを思い出し、
何のケガもせずに済んだことを何かの神様に感謝した。

自転車に乗る時は、ブレーキにご用心。

Comments コメント

タイトルとURLをコピーしました