通っているジムでスペシャルイベントなるものがあった。
ニュートリションコーチを招いての45分間の講義?だ。
定員10名!(スペシャル感を煽ってる?)
私は大して興味がなかったが、旦那が妙に反応して、
いつの間にか参加することになっていた。
まあ、会員向けで無料だし、
ジムは隣なのでちょろっと顔を出すことに。
ジムに入ると、見知らぬ人二人がせっせとスライドの準備をしていた。
小さな机の上には何やら小さな商品が並べられている。
もう、その時点できな臭さが…
講義?が始まると、10数人の参加者は興味津々で耳を傾けている。
ように私には見えた。
講演者の問いかけに熱心に受け答えをしている人もいる。
ある人は、栄養面でガチな質問を投げかけていた。
私は一番後方で、ストレッチしながら聞いていた。
腰が悪い私にとって、床に座りつづけることが拷問に近いことに
今回初めて気付かされる。
昔は体育座りで長いこと座っていられたが、(いつの話?)
とてもじゃないが同じ姿勢をずっと保っていられない。
ただ、その辺はカナダの緩さに大いに助けられ
私は後方で、一人ずっとモゴモゴ動き続けた。
そんなことはさておき、
スライドの文字は小さい上にぼやけて見えず、(私の衰えた目のせいか?)
講演者はスーパー早口な上、
栄養素や病名など専門用語が飛び交うので
私の脳の回路では理解が追いつかない。
ザックリと、今こんな内容話してるんだろうな?程度の解釈だ。
ただ、そんな私でもはっきりと分かったのは、
主な内容は栄養についての深い話ではなく、
健康になりたいなら「このジュースを飲め」という
単なるセールスピッチだということ。
例に出すのも、「私の娘は…」「私の旦那が…」と、
自慢ともとられかねない自分の身内ばかり。
講義の最後に、ひとりの若い女の子がサンプルがないか尋ねると、
待ってましたとばかりに、ミルクに混ぜる粉末タイプを取り出し、
その場でドリンクを作り出した。
ところが、あんなにまで会話のキャッチボールをしていた人たちでさえ、
「No, thank you」とあっさりと言うと、
あっという間に退散していった。
そういうところ、本当に態度がはっきりしている。
後日、ガチな質問をした人とクラスで顔を合わせたが、
「ただのセールスピッチ」だったとかなりご立腹だった。
あの日の彼女の去り方が、参加者の中で一番早かったのもうなずける。
”ニュートリションコーチ”の肩書を目立たせ
いかにも「栄養についての知識をつけましょう!」と宣伝しておきながら、
「栄養をバランスよく取るならこのジュース!」と
なんともまあ、お粗末な…スペシャルイベントだった。
私の45分を返してくれ。
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