サンクスギビング

カナダ/カナダ人

今日はカナダの祝日の1つであるThanksgivingだ。
隣国のアメリカにも同様の祝日があるが、
あちらさんは11月の第4木曜日と1ヶ月半も遅い。
Thanksgiving (感謝祭)とは字のごとく、
秋の収穫を祝い、冬が来る前に食糧を確保できたことを
感謝する日である。
冬が来るのが早いカナダの気候を考えれば10月なのも納得だ。

サンクスギビングとクリスマスは、
カナダもアメリカも家族で集まる伝統行事のようなものだ。
11月、12月と2ヶ月連続よりも
インターバルがあるカナダの日程の方が理想的だという人もいる。
家族が一堂に会し飲めや食えやの宴が延々と繰り広げられ
かなりヘビーなものになる。
しかもメニューはほぼ同じ…
私もカナダの日程に一票を投じたい。

大抵はうちの旦那の実家へ行き、
義母が料理してくれるターキーディナーをご馳走になるのだが、
今年は自宅に留まった。
昔はサンクスギビングとクリスマスは必ず義母の家に行ったものだが、
ここ数年、どちらか一方だけというパターンに移行しつつある。

義母は料理にはプライドがあるタイプの人で、
料理人ではない私などは気軽に立ち入れない
支配的なオーラがキッチンには立ち込めている。
ターキーの料理には手間がかかる。
そんな面倒な料理を、毎回母親にさせてしまうことに
旦那も最近は気が引けるようになったのか
「今年は俺が (何か違うものを) 作るよ」と提案するのだが
キッチンを明け渡す気配は今のところ見えてこない。

この年2回のファミリーイベント。
家族が一堂に会すとは言うものの、
うちの場合は、義母、旦那の叔父、そして私たちの4人だけだ。
イベント当日は、1日中リビングのソファーに深く沈み、
何らかの番組が流れているテレビを見つめて過ごす。
たまに昔話に花が咲くこともある…
その中で義母が準備を進めてくれるのだが、
毎年きまって同じやり取りが交わされる。

叔父「Sis, ターキーが焼きあがるのは何時だい?」
義母「5時よ」

5時になって

叔父「どうだい?」
義母「まだ焼けてない…」

この会話、本当に毎年一緒。
こうして予定より2、3時間遅れでの夕飯になる。
学ばないんかい??

義母の定番メニューは
ローストターキー、スタッフィング、
キャロットのグラッセ的なもの、
ターニップ (何と言えばいいか分からない… 
恐らくボイルしたしたターニップをつぶしたもの?
見た目大根おろしのような感じ)
マッシュポテトにグレイビーとクランベリーソース
デザートにアップルクリスプ with アイスクリーム

ターキーは薄くスライスされた小さな部分を1,2枚
他のものは、お皿にちょこっとずつ盛る。
見た目は大した量ではないのに不思議とお腹が膨れる。
1日中トドと化している影響かもしれない。
そして甘党ではない私には
アップルクリスプ with アイスは正直重い…

今年は特別なことは何もせず、
いつもと変わらない1日を過ごして終了した。
ソーシャル活動をしなくて済むのは私にはと~ってもありがたい。
今日はそんな小さな喜びに感謝する日とさせていただこう…

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