うちのお店の上階に住むおば(あ)ちゃん。
このブログにもたびたび登場しているのだが、
定期的なスクリーミングは
代わることなく今も続いている。
料理のにおいが臭い、うるさい!と、
私たちには全く身に覚えのない理由で
(なぜなら、こちらは睡眠中)
怒りの矛先を向けられる。
通気口から流れてくる空気が臭くて
部屋で食事ができない。
だから廊下で食べる羽目になっている。
下階(うちの店)で立てる物音、
あるいは音楽の音がうるさすぎて
食事もままならない。あるいは眠れない。
日中は南妙法蓮華経を
怒鳴るように唱え、
時には意味不明の言葉をわめき
Fワードを連発しながら
私たちを名指しで罵ってくる。
一時期の激しさから比べたら、
その悪魔の乗り移り具合は少し落ち着いた感はあるのだが、
終わりは見えない。
昨日、旦那が突然
「くさいくさい」とわめくおばちゃんのところへ行き、
そんなにいうなら自分の鼻で確かめたらいいと、
おばちゃんを連れて帰ってきた。
文句を垂れながらも、
旦那の後について店から入ってきた彼女。
だんだんと二人の声が
仕事をしている私の背後に近づいてくる。
(我々の住居は自営の店の後ろで、
日中は旦那が行き来しやすいように、
双方のドアを開けはなしている)
時間はお昼近く。
料理は一切していない。
流石に私も話に加わらざるを得ない状況になり、
仕方なく2人の会話に加わった。
10分近く話しただろうか。
その間に彼女の感情はジェットコースターのように揺れた。
「I don’t like people(人が嫌い)」
「I’m not crazy!!!(おかしくなんかなってない)」
「Leave me alone!!! (ほっといてくれ)」
などと声を荒げる場面もあった。
結局、うちが振りまいているという臭いにおいは
”この古いビルの通気口のせいだ”に変わり、
「南妙法蓮華経と唱えることが
唯一の精神安定法」なのだと、
まるで日本人のあなたならわかるでしょ?
と訴えるようなまなざしを投げかけてくる。
残念だが、私にはわからん。
しまいには、
急にフレンドリーになり
「キッチンを見せてくれ」と言いだす始末。
私たちの部屋の間取りを聞き出しながら
じっくりと周囲を眺めると
「すてきね」と何度もかみしめるようにつぶやく。
そして穏やかな表情に戻って
自分の部屋に帰っていった。
”ああ、この人寂しいんだな”と感じる瞬間が
何度もあった。
この人のおかしな行動は
”誰かに構ってもらいたい”
”気づいて、私ここに居るのよ”といった
シグナルの一部なのかもしれない。
(しかし、騒いでいる時のその罵声と形相は
想像を超える激しさである…)
孤独
人

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