人間模様

“15〜20分で出発する”と言ってから
容赦なく洗い物を増やしていく旦那…
そもそも、9時出発で8時起床という時点で、
私の逆算スケジュールとは
大きなギャップがある。
朝食を取らない(料理をしない)なら
計算は合っているかもしれない。
しかしいつもと変わらないどころか、
冷蔵庫に残っていた少量の食材を
一気に片付け始めたため
タッパーが次々とシンクに投げ込まれていく。
そんなの昨日のうちに消費してくれよ。

1、2日家を空けるならまだいいのだが、
しばらく留守にする時は
食器類を棚にしまっていきたいタチだ。
水切りカゴを空にしておきたい。
朝食を食べ終えた時点で8:45。
間に合わん…

友人宅のある北へ向かうのに、
今回初めてバス利用することにした。
バスは空港から出ている。
よりによって昨夜から雪が降り続いていたため
旦那が朝イチにしたことは、
バスの運行状況を確認する電話だった。
その電話対応がマニュアル?すぎて苦笑い。
こちらは単純に、予約した時間のバスが
予定通り運行しているのかを
知りたいだけなのだが、
予約番号、名前、
メールアドレスレスなどを次々と確認され、
核心にたどり着くまで異様に時間がかかる。
本当にその情報必要か?

バスはユニオン駅から来る。
この雪だ。
時間通りには来ないだろうと踏んでいた。
予想どおり定刻より15分ほど遅れて到着。
しかしのんきに建物内で待っていた私たちは、
慌てて乗り場へと走るハメに。
すると乗車する客を確認している運転手に
しつこく絡んでいるアジア系男性がいた。
彼の予約したバスではないのに、
何故か無理やり乗ろうとしている。
英語が分からない人なのかと思いきや、
彼が喋っているのは紛れもない英語。
ロンドン行きのバスに乗る予定らしいが、
「このバスはロンドンへは行かない」と
運転手が何度も言っているのに食い下がる。

乗車を待つ私たちに向かって
運転手がウンザリした顔で、
「make me crazy!」と呟いた。
ロンドン行きは相当遅れていたのか
次から次へと、「ロンドン?」と
バスめがけて人がやってくる。
微力ながら、
私も「違う」と答えてあげたほど…

このしつこい男性、
既に閉まっていた荷物のトランクの扉を
勝手に開けようとして、また怒られていた。
ロンドン行きじゃないのに
荷物をちゃっかり積んいでたようで、
「俺の荷物を返してくれ!」と噛みつく…
逆ギレもいいとこだ。

身近な人から赤の他人まで、
性格はもちろん考え方から何から
すべて違うのが人間社会の面白いところだが、
イライラやトラブルの元にもなる。
その点で、この迷惑極まりないオッサンは、
本日最強の人だった。
ああはなりたくないものである。

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