サーバーの記憶力

海外生活

ウエイトレス/ウエイターのことを、カナダではサーバーと呼ぶ。
ちなみに、オーダーは取らずに配膳だけを担当する人もいて、
その人たちのことはバッサーと呼ぶ。最初は混乱した。(笑)

ふと思ったのだが、トロントはオーダーの取り方が今もアナログだ。
それも決まった用紙があるわけじゃなく、
それぞれ自分のメモ帳に適当にメモっている。
熟練のサーバーになると、それが紙ではなく頭の中になる。

昨日、バレーの後にいつものパブへ行った。
サーバーは常に一人しかいない。
常連なので、店に入ると数分後にはそれぞれの飲み物が出てくる。
これもカナダ人の忠誠心(=オーダーするものが変わらない)あってこそだろう。

昨日はいつものサーバーがお休みだったようで、
ピンチヒッターの女性がオーダーを取りにきた。
まずは、それぞれ飲み物を注文する。
彼女は一切メモを取らない。
提供しているビールの銘柄は頭に入っているだろうし、
それほど難しくもないのだろう。

しばらくして、食べ物のオーダーを取りにやってきた。
端から順にオーダーしていくが、
この時も、彼女は「Uh-huh…」と言いながらうなずくだけだ。
メモはすべて頭の中で取るらしい…

もちろん、メニューだって記憶しているだろう。
私がすごいと思うのは、紐づけられる能力だ。
注文するチキンウィングの数も違えば、味付けも違う。
似たようなバーガーの名前もあれば、付け合わせのチョイスも違う。
初めて見るお客さんの顔とオーダーされたメニュー、
数、味付け、付け合わせ…
一体どうしたら1回聞いただけで覚えられる?
私なら3歩歩く前に忘れてしまう。

彼女は注文の品を運んできた時も、
聞き返すことなく、オーダーした本人に
オーダーしたものをきちんと渡していた。
すばらしい!拍手ものだ。
(私から拍手されても嬉しかないだろうけど)

実はコースターを投げる女
この記憶力という点ではすばらしいものを持っている。
もう少し接客が丁寧なら好きになれるんだけどね…

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