うちは、お祝いごとや行事なんかとは
なぜか縁遠い家庭だった。
それを嫌だと思ったことも
寂しいと思ったことも
不思議と私は1度もない。
姉妹が2人いるが、
彼女たちはどう思っていたのだろうか?
どうやら誕生日は、
世の中では相当大事なイベントらしい。
時代がそうさせているのか、
それとも異文化がそうさせているのか、
私にはよく分からないのだが、
こちらでは、
子どもたちの誕生日パーティーを開くことは
当たり前の事のようだ。
仲のいいお友達を招待して、
自宅で開くこともあれば、
パーティールームを借りたり、
アクティビティーに参加したり…
私はこういうのが大の苦手。
”呼ばれた/呼ばれなかった”とか、
”たいして仲良くもないのに
呼ばなきゃいけない”とか、
いろいろ面倒なことがありそうで怖い。
いやぁ、この時代?それともこの国?に
生まれなくてよかったなぁとつくづく思う。
今の日本はどうなのか分からないが、
少なくとも私の子どものころは
友達を呼んでパーティーというのは
あまりなかったと記憶している。
私が呼ばれなかっただけか!?
それでも、大抵の家は
家庭で祝うのが恒例行事のようで…
お誕生日の特別感を
それなりに経験してきているらしい。
私はそういったことには無頓着の両親の元で育ち
同じように、あまり気にしない大人になった。
類は友を呼ぶのか、
うちの旦那もほとんど気にしない。
世のカップルが大事にしている独自の記念日も
コマーシャルに踊らされる記念日も
私たちのカレンダーには存在しない。
そもそも出会ってから数年は、
旦那は私の誕生日すら覚えていなかった。
あの頃全盛だったFacebookで、
共通の友人が誕生日のコメントを残しているのを見て
はじめて気づくというレベルだ。
ところが3年前、
たまたま友人夫婦の旅行にのっかり
連れていってもらった南アフリカで
私は人生節目の誕生日を迎えた。
南アフリカというまさかの異国の地で
友人の家族たちに祝ってもらうという
特別感ありありの誕生日になった。
それ以来、
『誕生日大好き/誕生日は大事!』という
この友人夫婦のおかげで、去年に引き続き
今年もまたお祝いをしてもらった。
この3年の間、
私だけ祝ってもらっていることに
ちょっと恐縮してしまう。
3年連続の誕生日祝い。
嬉しいようなこそばゆいような…
“特別感”に今年も戸惑うオバサンである。
誕生日

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