昨年の秋、久々に帰省した時に母に言われた一言。
「あなた、“フレーム” がすっかり欧米人化したわね」
え”っ、どうゆうこと?
確かに若かりし頃の体重よりは重い。
増えた分が一向に落ちないのも自覚している。
でも、なんとか頑張って3キロ増で踏みとどまっている。
旦那はキックボクシングの効果で、
「筋量が増えてるんだ」と勇気づけてくれるが、
その“筋肉もどき”が分厚い脂肪でコーティングされているのは
自分が一番よく知っている。
うちの家族は、みな小柄だ。
父と私はほぼ同じくらいの身長だったはずなのだが、
年月が父の身長を奪っていき、今では私が一番の背高のっぽだ。
帰省する度に、自分がどんどん巨人化していくのを肌で感じる。
今月末は、知人のウェディングパーティーに招待されている。
引きこもりの私がパーティー用の“衣装”など持っているはずもなく、
急遽オンラインショッピングをすることにした。
海外の服だとサイズ感がイマイチ分からないので
日本のサイトでショッピングをすることに。
オンラインで服や靴を購入する最大の難点は試着ができないこと。
それに加えて、やはり合わなかったといって簡単に返品もできない。
ただでさえ、海外発送の料金を上乗せして買い物をしているのに、
また送料をかけて送り返すことなど愚の骨頂だ。
下手したら、そのお金でもう一着買えてしまう。
サイズ選びは日本にいたときよりも慎重になる。
「サイズの測り方」の項目を熟読し、自己流で計測を試みる。
私は基本パンツ派でローライズが好きなので、
とっくの昔にウエストの存在を忘れていたが、
そもそもウエストってどこよ?というくびれのなさ。
遠い記憶の片隅ある63-64cmを遥かに超える数字を
目の前に突き付けられ呆然とした。
オンラインでポチッた商品は、スムーズに海を渡って手元に届いた。
ドキドキの試着である。
今回購入したのはパンツドレス。
オールインワンなので後ろがファスナーになっている。
ファスナーを外し、足を入れるや否や冷や汗が出始める…
その時点で突っかかり始めたのだ。
私の悩みの一つはモモが張っていること。
ヒップよりもモモの方がたくましい。
ウエストに気を取られて、すっかりこのことを忘れていた。
ワンサイズ大きいものを購入したにもかかわらず、
心配していたウエストより先に脚で引っ掛かるとは…
そんなバカな!?
「返品?」「ショッピングし直し?」「間に合う?」
「そんなに足太いか?」「どんな人なら着れんの?」
色んな考えが一気にあふれ出し、心臓がバクバクする。
とその時、ファスナーが完全に下がり切っていないことに気づく。
もう、マジで焦ったわ。
本当に、母に言われたように
規格外の体形にどんどん成長しているのかと…
こうして一か八かの買い物もなんとか無事に成功し、
これで月末のパーティーは何とかなりそうだ。
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