肉じゃが

フード

旦那の急な留守がもたらす一人飯
今回作ったのは肉じゃが。
3日間にわたって至福の味をかみしめた。

先日旦那が「これから友達と会う」と
夕方5時近くになって宣言。
ってことは、時間的に夕飯要らないよね?
念のため確認すると「要らない」と返事が。
そこから私の頭は高速回転を始める。

冷蔵庫を覗いて目に入った食材から
アドリブを利かせた料理を作る才能を
残念ながら私は持ち合わせていない。
そこで最近はインスタで目にして
食べたい・作れそうと思ったものを保存している。
インスタにランダムに流れてくるポストを見ていて
つい先日食べたくなったのが肉じゃがだ。

冷蔵庫を開けると、
じゃがいも、人参、玉ねぎ、豚バラがそろっていた。
これで決まりだ。

肉じゃがというと、真っ先に思い浮かぶのは
小学校の給食で食べた肉じゃがだ。
汁はなく、ひき肉と煮崩れしかけたじゃがいもが
絶妙なバランスでモソっとくっついたもので、
ちょっとやそっとじゃオタマから落ちてこないような
肉じゃがだった。
私はそれが大好きで、ときどき無性に食べたくなる。

ただ、肉じゃがのレシピをググると
人参や玉ねぎ、糸こんにゃくなど
他の食材も混ざっており、
汁があるものが定番のように見受けられる。
私が今回作ったのも、この汁までおいしい肉じゃがだ。

手順は簡単そうなのだが、
説明文を読むと??が頭に浮かぶ。
”じゃがいもと人参を茹でこぼしする” とは何ぞや。
茹でるのは間違いないのだろうが、
何この専門用語…
グーグル先生にお尋ねすると、
一発目に出てきたのがハウス食品の
[ゆでこぼし | 基本のキ(調理編)]。

ですよねですよね。基本のキ…
私はこういった料理の基本のキを知らない。
本当に毎回勉強になります。
レシピの食材の量と自分の食材の量が違うので、
調味料とか水の加減をどうしたらいいもんか?
というのも、毎回お決まりの迷いどころ。
しかも計量スプーンなんて洒落た道具はうちにはないため、
本当に適当。
でもどうにかなるもんで、
それなりにおいしい肉じゃがに出来上がった。

翌日、温め直してランチに。
レシピのインストラクションでは、
”火を止めてから1時間寝かせる” となっていたのだが、
昨夜はそんな時間はなく出来立てほやほやを食した。
それでも十分おいしかったが、
2日目の肉じゃがは前日より味が染み込んでいて
更においしく感じた。

何だろう? この舌だけでなく、
お腹もしっくりするというか… 
”ああ、久々にきちんとしたご飯を口にした”
というような満足感。
決して毎日ひもじい思いをしているわけではないのだが、
和食を食べた後は、
脳も身体も全身が喜んでいるような感覚に包まれる。

肉じゃがの汁を最後の一滴まで飲み干したあとは、
“ああ~、ウマい” と唸らずにはいられない。
次の一人飯が待ち遠しい。

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