かみ合わない会話

昨夜の晩御飯は餃子だった。
うちのシェフである旦那も
そりゃあ作る気分にならない時もある。
そんな時は行きつけのパブに食べに行くことが多いが、
それも面倒だったたり、
外食が続いている時などは
冷蔵庫に何かあるもので済ませることになる。

旦那と暮らしはじめた初期の頃、
餃子を手作りしたが反応はゼロだった。
それ以来作っていない。
あんな面倒な工程を踏んで香ばしく焼き上げても
喜んでもらえない…
私がシェフの道を早々と諦めたのは
この旦那の反応がデカイ。
あ、この人は日本の味に興味がないのね。
(嫌いなわけではないが、
新しい世界を受け入れる柔軟さに欠ける)
自分の慣れ親しんだ味を食べていたいのね…
元々料理人ではない私は、
相手の胃袋をつかむ努力をするよりも
自分が相手に合わせてしまった方が手っ取り早いと
すぐに悟った。

何年も経って、
昨夜のようにシェフに作る気力がなかった時、
自分の昼ご飯用に買っていた冷凍の餃子を焼いて出してから
急に冷凍餃子に目覚め、気まぐれで購入してくることが増えた。
遅ればせながら、おいしさに気づいたらしい。
(私の手作りがまずかったんか?)

そして昨夜は
このしばらく冷凍庫で眠っていた餃子の出番だった。
バスマティ米を鍋で炊くことを覚えてから、
それもやってくれるようになったが、
餃子は焼き方を知らない。
これだけは私がやらねばならない。
(まともな餃子を食べたいので譲れない)

ソファでくつろいでいる私のところへ
バスマティと野菜の準備をした旦那がやってきて
餃子について質問してきた。

旦那「餃子は解凍しなくていいの?」
私「する必要ない。冷凍のままフライパンで焼くから」
旦那「あ、そう」
私「大丈夫。私がやるし」
旦那「OK」

そしてバスマティが炊き上がりそうな時間を見計らって
キッチンへ。
フライパンを用意していた旦那と交代して、
私が餃子を焼く準備に入る。
旦那は入れ替わるようにソファへ戻っていく。

冷凍庫に封を開けた餃子があったような気もしたが、
ないのを確認して新しい袋を開け
油をひき餃子を並べる。
「何個いる?」と問いかけると、
慌てて旦那が戻ってくる。
レンジを開けて解凍済みの餃子がのった皿を取り出す。

???
さっきの会話は何だったん?

「解凍する必要ない」って言ったじゃん。

旦那「あの会話の前にすでに解凍してた」
私「・・・」
私「じゃ、何であの会話の時に言わなかったの?」
旦那「言うの忘れた」

???
あの会話の流れで、どうやって忘れられる?

***Repeat***
旦那「餃子は解凍しなくていいの?」
私「する必要ない。冷凍のままフライパンで焼くから」
旦那「あ、そう」 ➡「やべ、解凍しちゃった」
だろ!!!

脳の回路大丈夫か?
結局、このすでにプヨプヨになった
おいしそう見えない餃子も2回目に焼かされる羽目になった。
焼いてあげるけど責任とって全部食べてくれ。

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