昨夜は Furnace (暖炉)が燃えすぎた。
といっても、うちの中に暖炉があるわけじゃないのだが…
2日前、ボランティア管理人の旦那が満を持して
セントラルヒーティングとなる暖房機のスイッチをONにした。
ところが、待てど暮らせど部屋の中に温風は吹き込んでこない。
部屋の吹き出し口のいくつかは、
夏の間、詰め物をして冷気の流入を防いでいる。
その詰め物を忘れずに取り除いたのにもかかわらずである。
暖房機が作動していないのは明らかだった。
そして昨日、ビルのオーナーお抱えの
Furnace guy を呼ぶことになった。
(きっとこの人はElectricianになるのだと思うのだが、
うちの旦那は Furnace guy と呼ぶ)
こういう呼び出しへの反応には数日かかかることもあるが、
めずらしく今回はすぐに現れた。
すると午後には、あの独特なかおりが部屋の中に漂い始める。
しばらく使っていなかった暖房機を使う時に必ず出てくる
何かがほのかに燃えているようなにおいだ。
Furnace guyは、「また来るよ」と
意味深な言葉を残して帰っていった。
手がかじかみしつつあった、わが部屋が温まっていく。
どんどん暖炉に薪がくべられ、
炎が天井にまで到達しそうな勢いで…
靴下を脱ぎ、フリースを脱ぎ、
長い髪をアップにまとめ、水を飲む。
夕飯を終える頃には明らかに暑すぎる状態に。
通常、アパート内の温度が
あらかじめ設定した温度を超えると
温風が止まるように自動制御されているはずなのにだ。
その自動センサーはアパートの2階の通路に設置されている。
さすがに暑すぎて眠れそうになく、
旦那が2階へチェックしに行くと、何と温度計の数値は26℃!
設定温度の21℃を遥かに超えているにもかかわらず、
暖房機は薪をくべ続けている。
Offにしても止まらない。
夜中の0時を回ろうとしている時間帯で、
ビルのオーナーへの連絡を躊躇する旦那だったが、
暑さは何とかしのげても、(安眠は出来そうにないが)
暖房機がおかしなことなっては一大事と連絡を試みる。
携帯から漏れてくる声が「follow the wire!」と繰り返す。
私の頭の中では、
危険物の捜査をしている刑事ドラマが展開してしまう…
再度2階へ上がった旦那が “follow the wire” を
どう実行したかは知らないが、温風が止まった。
旦那の知らないところに新たなON/OFFスイッチがあったらしい。
一件落着。燃えたぎる薪は瞬時にして鎮火した。
あのまま止められなかったら、
朝には一体何度になっていたのだろうか?
Furnace guyが「また来るよ」と言い残していったのは、
この問題を予想していたからなのかもしれない。
(だとしたら、ちょっと無責任すぎるけど…
ここはカナダ。もう驚きはしない。)
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