小川の流れる部屋

ハプニング

7月にうちのベースメントを浸水させたゲリラ豪雨だが、
同等規模の豪雨を2013年にも経験した。
あれも同じ7月だった。
コンクリートブロックで建てられているうちの古いアパートは、
その時、浸水の被害だけに留まらず
すき間だらけのブロックから水が噴き出すようになった。
この経緯についてはこちらの記事からどうぞ☟

浸水で濡れた床は板目に沿って波打ち、
ひどいところは、こんもりと山のように盛り上がった。
(フローリングがそんな状態になることがあるなんて夢にも思わなかった)
ひどい部分はさすがに張り替えてもらったが、
ブロックから噴き出る水は
原因を色々と模索したものの結局解決には至らなかった。

最終的に、うちの旦那が施した手当は、
雨水が噴き出す壁に沿ってフローリングの板を15cm程カットし、
水を直接床下に流すための溝を作るというものだった。(←これ家の中の話)
床下のコンクリートとフローリングの間には
10cm程の空間があり、すのこのような構造になっている。
小便小僧が噴き出す水の勢いは15cmの幅を楽々超えるので、
溝にプラスチック製の板を跳ね板のように斜めに立てかけ、
小僧の小便を跳ね返して溝に流すという
何とも原始的な策を講じている。

つまり我が家のベースメント(倉庫ではなく生活スペース)には
小さな小川が流れていると言えばイメージが湧くだろうか。
日頃は干された小川だが、
大雨になるとそこにちょろちょろと水が流れ始めるわけだ。
こんな生活をしていることが、我ながら信じられない。

そしてこの7月、再びゲリラ豪雨に襲われた。
今回も雨水は裏庭に面するドアの隙間から流れ込んできた。
前回、ここの排水を改善させる工事をしてもらったはずなのだが、
少しも効果がなかったということになる。
次の自然災害に備え、これを何とかしなければならない。
現状を確認するため、
ドアの土台になっている部分を掘り起こした。
そして驚きの事実が判明する。
な、な、なんと、パイプが顔をだしたのだ。

あのゲリラ豪雨の日、
ドアの外には膝上の高さにもなる雨水がたまっていた。
排水用の穴が小さく、
大量の雨水の排水が追いつかなかったせいだ。
水はドアのすき間からとめどなく室内に流れ込んできた。
と、思っていたのだが、実はそれだけじゃなかったわけだ。
その小さな排水用の穴はこのパイプに繋がっていた。
つまり、雨水を家の中に引きこむという
常識とは真逆の構造になっていたのだ。
このアホすぎる造りに開いた口がふさがらなかった。

しかも後日、専門家に見てもらったところ、
このドア付近が一番低く、
水はどこへも流れていかず、たまる場所になっているという。
この家を建てた人は、
一体全体何を考えてこの構造にしたのだろう?
普通は、いかにして水を外に逃がすかを考えるものではないのか?
それをわざわさ自分で家の中に引き込むとは、
一体何をしたかったのか…
ただでさえ、ベースメントの部屋は
地上より下に位置するというリスクを背負っているというのに…

その専門家からもらった最善の方法は大工事なる。
どうするか決断はまだ下されていない…

Comments コメント

タイトルとURLをコピーしました