私は意外と鼻が利く。
万年鼻づまりであるにもかかわらずである。
鼻だけでは十分な空気を吸えていない
という自覚がある。
寝ている時は常に口呼吸。
口の中が乾きまくってよく目が覚める。
小学生のころ、
マラソンの有効な呼吸法は
スースー、ハーハーと
鼻から2回吸って口から2回吐くというリズムがいいと
教わったことがある。
鼻から賄える酸素量が少ない私は
そんなことをしてたら間に合わない。
私がマラソンで芽を出せなかったのはそのせいだろうか?
(その才能のかけらがあったわけでもないが)
そんなわけで、
呼吸は無意識のうちに口に頼りきりだ。
しかし、ある時
鼻呼吸をおろそかにしていると、
鼻の呼吸する機能が衰えるという記事を目にした。
いや、確かにそのとおりだろう。
何だって使わなければ、さび付いていく。
それ以来、たまに鼻から意識的に空気を吸い込み、
鼻の筋肉を動かす努力をしている。
と言っても、もちろん気づいた時だけだけど。
鼻づまりが少し緩和して
鼻から空気を吸える時でも、
本当にスッキリと貫通していると感じられることは
ほとんどない。
できることなら本当に鼻を挿げ替えたい。
呼吸という点ではそんなポンコツでも
なぜかニオイには敏感だ。
昨夜も就寝しようとベースメントへ下りていくと、
途端にカビ臭さを感知した。
昼間にはなかったニオイだ。
私は階段を下りていくにつれて
すぐに嫌なニオイを嗅ぎ取ったのだが、
旦那に聞いてみると少しも気にならない様子。
私が説明して初めて、
「そう言われれば少し…」程度の感覚らしい。
このカビっぽいニオイは
実は私の嫌いなクリーニングプロダクトの
ニオイにも似ている。
こんな毒素?が蔓延している場所で
眠りに落ちていいものか…
微妙な心の揺れを感じながら、
ブランケットを鼻までかぶり眠りにつく。
すると今度は
隣にいる殿方のオナラが
ブランケットに覆われた空間を進撃してくる。
カビVSオナラ。
どっちの方が耐えられるか。
何の我慢大会だ?
鼻が利くというのは、
危険回避にはとても重要だ。
実家にいた頃、
ガスのニオイにいち早く気づくのは
決まって私だった。
食事の支度でガスコンロに火つけたはずが、
いつの間にか火が消えていたなんて時、
ニオイに気づかなければ大惨事になりかねない。
そういう意味ではいいことなのだが、
旦那の強力なオナラは勘弁…
できれば感知したくない。
センサーのON/OFFスイッチがあったらな?
なんてくだらないことを考えてしまう。
何事もなく、いつもどおりに朝目を覚ますと、
カビのニオイは消えていた。
今日も平和な1日になりますように。
嗅覚

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